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ある日、森の中、なろうに、出会った

本編第1話です。

13歳の夏頃、それは突然訪れた。眩い閃光と共に降ってきたその土地の名は誰が名付けたか未開領域「ジャパン」。その圧倒的質量により我が国と私の輝かしい未来は無残にも潰された。そして現在、


???「おいレヴィ、ここいらにはもう何もねぇみてぇだ。」


レヴィ「そうか、ならば引き上げよう。」


あれから3年の月日が経ち、人々も私も次第に「ジャパン」という存在に慣れ始めていた。今ではすっかり未開領域の40%は探索されてしまった。


レヴィ(やはり、ここらの資材はもう狩り尽くされたか。ならばもう少し踏み込むか? しかし、そうなると…)


???「なあレヴィ、俺たちもう3日も飯食ってないんだぜ? 領域探索なんて諦めて普通のクエストこなした方が絶対良いって。」


レヴィ「いや、しかしだなぁ…」


???「いやもしかしもなしだぜレヴィ? 俺はうめぇもんがたらふく食えるって言うからあんたについてってるんだ。これ以上ここに拘るんなら俺は抜けさせてもらうぜ。」


レヴィ「…はぁ、そうだな。しょうがない。引き上げよう。」


???「応、それじゃあ明日からは領域探索はなしだからな?」


レヴィ「分かった、分かった。」


レヴィ(ここが限界か。やはり一攫千金なんて夢のまた…?)


レヴィ「ガンダ、ちょっと待ってくれ。」


ガンダ「あ?なんだよ。」


そこに落ちていたのは一冊の本だった。まさかこの本が私の運命をあんな風に変えてしまうとはこの時は夢にも思っていなかった。




1週間後



「カンパーイ!!」


ガンダ「ガハハ!みんな好きなだけ飲んでくれ!今日は俺の奢りだァ!」


酒場の娘「あらぁ、ガンちゃん今日はやけに羽振りがいいじゃない。何かいい事でもあった?」


ガンダ「おうよ、今日は久しぶりの大物だったからな、金もたんまりだぜ。」


酒場の娘「そういえばレヴィちゃんはどうしたの?最近見ないけど。」


ガンダ「あんな奴とはもう組んでねぇよ。」


酒場の娘「えぇ!? なんでよ? あんたにしては上手くやってると思ってたのに。」


ガンダ「言っとくけど解散したのは俺のせいじゃねぇからな。俺が領域探索は無しだってつってんのに一人で行きやがって!あんな野郎はもう仲間でもなんでもねぇよ。」


酒場の娘「なぁんだぁ残念。じゃああの噂も聞けないかぁ。」


ガンダ「ん? 噂ってなんだよ、詳しく聞かせろよ。」


酒場の娘「いいけどぉ、ゼッタイに私から聞いたっていわないでね?」



さらに3日後



レヴィ(ここにも、あれの続きはなさそうだな。)


ガンダと別れてからの10日間、私は一人で領域探索を続けていた。

あの日みつけた一冊の本。その内容はこの世界を隅々まで探そうと見つからないような刺激と興奮に満ちたものだった。


レヴィ(私はどうしてもあの続きが読みたい!彼は…、サトウはあの後どうなってしまうのだ!?気になって夜も眠れん!)


いつの間にやら領域探索の理由は変わり金など眼中に無く、私は一心不乱にあの本の続きを探し続けた。おかげで仲間には愛想を尽かされ

食事もまともにとっていないような有り様だ。しかし、あの本にはそうするだけの魅力と価値があるのだ。


レヴィ(ない。ないないないないないなーーーーーい!!!)


レヴィ「ウガアァァァ!!」


ガンダ「よお、レヴィ。久しぶりにあったと思ったら獣にでもなっちまったか?」


レヴィ「グルルル…、てガンダ?こんな所でまた会うとは偶然だな。貴様にしては珍しく領域探索にでも来たのか?」


ガンダ「いや俺はただの()()()だよ。ところでよぉレヴィ、こんな噂、知ってるか?」


レヴィ「?」


ガンダ「なんでもここら辺によ、今は亡きアメリア帝国の王族いるらしいんだよ。しかも、その王族ってのが俺の知り合いと来たもんだ。」


そう言いながらガンダは背中に携えた大剣を構える。すると、それを合図にしたかのようにいかにもヤバそうな見た目の輩が5〜6人ぞろぞろと現れるではないか。


レヴィ「なるほど、偶然ではなかったわけだ。ガンダ、なにが目的だ?」


ガンダ「最初から言ってんだろ?ただの()()()だよ。あんた金がねぇ割には装備は一丁前だったからな。持ってんだろ?隠し金。全部とは言わねぇ。9割9分9厘いただけりゃ命だけは助けてやるよ。」


レヴィ「そんなのほぼ全てじゃないか。だいたい私はそんな金持っていない!これは一張羅だ!」


ガンダ「ったく、めんどくせぇなぁ。まあいい。てめえを殺ってから装備剥いだだけでも結構な金になりそうだ。野郎ども囲め。」


チンピラ共「「「「「「ヒャッハーー!!」」」」」」


レヴィ(不味い。非常に不味い。こんなモブ共あの本の中では瞬殺だったがこれは現実だ。今の私にはどうしようもないぞ。)


ガンダ「じゃあなレヴィ。おめぇとの1年間、最悪だったぜ。」


私は肌身離さず持ち歩いていたあの本をぎゅっと握りしめると深く、深く願った。


レヴィ(助けて下さい!サトウ様ーーーー!!!)


ガンダの大剣が振り下ろされるその瞬間、キセキが起きた。


ガンダ「うおっ!なんだこりゃぁ!?」


レヴィ(なっ、なになに!?)


あの本から世界が塗り潰されんばかりの閃光が放たれ辺り一体を包んだ。


レヴィ(よし!なんだかよく分からんがチャンスだ。今のうちに逃げるぞ!)


私が逃げようと構えたその瞬間まるでタイミングを見計らったように先程の閃光がきれいさっぱり晴れてしまった。


レヴィ(あっ、死んだ。)


しかし、閃光が晴れたその先にはガンダではなく、


???「えっ、なに!?ここどこ!?」


この物語の主人公が立っていた。


ネ、ネタがねぇ〜

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