ハイスペック超人は自分の強さに仰天しているようです。
「いてて⋯⋯、結局自滅しちまった。」
でかスライムとの闘い後自滅してしまった俺は、はじまりの街の噴水前に飛ばされていた。
デスぺナも、所持金の減少と所持アイテムをランダムで落とすのだが、今回は所持金だけで済んだらしい。まあ、所持金も初期のままだったしそこまで痛くはない。
「なんならでかスライムのドロップになぜか薬草があったからこれでクエストは全部達成できたんだけどな。」
とりあえず俺は、クエスト報告のためにギルドへと向かうのだった。
「というわけで、クエスト終わりました。これ、薬草です。」
ギルドについた俺は登録の際にいたあの金髪の受付嬢のところにいた。
「はい、お預かりします。それと、ギルドカードの確認をいたしますので提出をお願いします。」
「ん?これって、そんな機能もあるのか?」
「はい!裏面に倒したモンスターなどが記載されます!これで討伐系のクエストがきちんと達成できたかも確認しますね。」
そう言われたのでギルドカードを差し出す。受付嬢はそれを預かると横にあった黒い箱に触れさせた。
すると、箱につないであった液晶に俺が倒したのであろうモンスターの種類と数が浮かび上がってくる。
「スライム討伐は⋯⋯はい!問題ないです⋯⋯ってええぇぇっっ!!」
今まで笑顔を崩さなかった受付嬢が驚いたように大声を出した。つられて俺もちょっとびっくりしてしまった。
「ど、どうかしたんですか?」
すると受付嬢は信じられなさそうな顔で言った。
「あ、あのでかスライムをもう倒したんですか!?数時間前に登録したばかりなのに、いったいどんなステータスしてるんですか⋯⋯。」
言われてみればステータスをあれから確認していなかった。見てみるか。
キジン
ホムンクルス
魔術師
Lv7
HP20
MP1240
体力1
筋力11
敏捷11+13
器用1
魔力31+31
ステータスポイント残り12
スキル
格闘術Lv6 格闘術に補正。
地魔法Lv2 地魔法が扱えるようになる。
回避Lv4 回避行動に補正。
鑑定Lv1 鑑定が扱えるようになる。
MP自動回復Lv9 毎秒MPを9回復する。
魔力操作Lv9 魔力操作に補正。魔力+13
敏捷上昇Lv9 敏捷+13
魔力上昇Lv9 魔力+13
錬金術Lv3 錬金術が扱えるようになる。
節制Lv1 ありとあらゆる消費を半減する。七つの美徳スキル。
称号
ホムンクルス 魔石を取り込み、己の力へと変える。
節制の美徳 美徳は互いに惹かれ合う。
エルフの街の解放者 エルフの街を開放した者に与えられる。魔力+5
「どうしよう、なんかとんでもないことになってる。特に魔力が。」
「少々拝見しても?どれどれ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。(絶句)」
横からのぞき込んできた受付嬢にステータスを見せると、もはや真顔となってしまった。これはさすがになぁ⋯⋯。
「Lv7でその数値、さすがは異郷人ですねぇ⋯⋯。なかなかそんなスキル構成にはなりませんよ?」
「いやぁ、それほどでも。」
「褒めてませんから。」
正直僕も計算していてびっくりしました。まあ、これはこれで面白そうだからありかなと。
ちなみに
HP⋯⋯体力×20
MP⋯⋯魔力×20
で計算しています。