表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/42

ハイスペック超人は仲間と試合をするようです。2

 右腕には無数の切り傷。おまけに麻痺が入って思うように体が動かない。



「瞬間納刀、抜刀術・壱。」



 太刀を一度収めた武蔵が、俺の横をすり抜けながら抜刀し脇腹を切りつけていく。拳を振るうも無しく空振り、あっと言う間に再び距離が開かれる。



「瞬間納刀、抜刀術・弐。」



 武蔵が再び駆け寄ってくる。俺もそれに合わせて武蔵の顔目掛け腕を振るう。武蔵は腕の下をくぐってあっさりと避けていく。



大地の拳アースナックルッ!」



 俺のフェイントをあっさりと避けた武蔵の腹に、地面から生えた本命の拳が突き刺さる。それと同時にフェイントとして放った右腕に新たに大きな切り傷がつけられる。



 腹に拳を食らった武蔵は大きく吹っ飛び、5メートルほど離れた場所に落ちていく。その隙に追い打ちをかけるべく足を踏み出す。が、



「瞬間納刀、抜刀術・参ッ!」



 武蔵は空中で体勢を立て直し、空を蹴って斬りかかってくる。とっさに庇おうと右手を出すが麻痺で思うように動かせない。頼む!間に合えっ!



「なッ!?き、斬れぬでござる!?」



 咄嗟に右腕で体を庇うことに成功するが危機的状況は変わらず、武蔵の太刀は俺の右腕をめがけて振り下ろされる。が、予想とは裏腹に太刀は俺の右腕を斬り付ける事無く弾かれた。



大地装甲アースアーマー⋯⋯何とか間に合ったな。」



「その格好⋯⋯土の防具、でござるか。しかし、傷一つ付けられぬとはなかなかの強度でござるな。益々燃えるでござるよ。ここからは全力で行かせてもらうでござる。」



 そう言うと武蔵は再び距離を取り、太刀を構える。その気迫はすさまじく、もはや殺気すら感じる。



「⋯⋯キジン殿、次で最後でござる。拙者、次の一撃にすべてを乗せる為、キジン殿も全力でかかってきて欲しいでござる。」



「⋯⋯ああ。じゃあ俺も全力で勝たせて貰う。とっておきも使わせてもらおう。」



「勝つ自信満々でござるな。⋯⋯制限開放、狂化バーサーク追刃ついじん複刃ふくじんけ、装魔刀そうまとう我に斬れぬモノ無しオーバーキル。いざっ!」



 白と黒のオーラを身に纏い、横に新たに太刀を浮かばせ、どちらの太刀にも風と雷を纏わせ防御無効の宣言をした追加効果バフ満載の武蔵が全速力で駆けて来る。



 内心、勝てる気が全然しねぇ!攻撃力跳ね上がってそうだし、雷の麻痺と風の追加ダメージありそうだし、回避不能で防御無効の二回攻撃とか殺意しか籠ってねえッ!一回完璧に防御出来たからって調子に乗って受けるんじゃなかった!



 そんなこと考えてビビっている間に、あっという間に俺と武蔵の距離は縮まっていく。



 ⋯⋯いいだろう、やってやろうじゃないか。

永らく更新が出来ず、すいませんでした。

9月から12月まで用事が立て続けで入り、更新がかなり遅れてしまいました。

リアルがひと段落ついたため、何とか更新することが出来ました。

スケジュール管理甘々ではございましたが、これからも読んで頂ければ大変嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ