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ハイスペック超人は惨敗したようです。
今回は短め、連続2本投稿です。
気付くと俺は噴水広場の前に突っ立っていた。
「こ、ここは⋯⋯ハッ!」
慌てて右腕を確認する。⋯⋯良かった、ちゃんと元通りに戻っている。一通り腕を動かしてみるが、違和感も感じない。
「ふぅ⋯⋯。⋯⋯フフッ。」
何故だろうか、ついさっきまであれ程の激戦を繰り広げていたのに、胸に広がるこの感情は何なんだろう。
「フフフッ。」
あんなにボロボロにされたのに、なんで俺は笑っているんだろう。あんなに惨敗したのに。
「あはははっ!あっはっはっはっは!」
⋯⋯そうだ、負けたんだ。普段から何でもこなせて、何でも完璧で、殆どと言って良い程負けたことが無かった。
悔しい、でもそれ以上に楽しい。この世界は何て理不尽で、素晴らしいんだろう。あんなに本気になったのも久し振りだ。だから、
「⋯⋯絶対に勝ってやる。だから、首でも洗って待っとけよ。オオカミ野郎が。」




