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ハイスペック超人はギルド勧誘を受けたようです。

遅れてしまいすいません。話が途切れるとややこしくなるので連続で投稿させていただきます。

 ナビさんも帰り、俺はせっかくなので作った料理とポーションを売りに街へ繰り出した。


 は、よかったのだが⋯⋯。



「よくよく考えたら商業ギルドに行くべきなのに、なんで『生産通り』に来ちゃったんだろうなぁ⋯⋯。」



 出店を出して売ろうと『生産通り』に来たはいいが、出店を出すには商業ギルドで登録をする必要がある、と出店を出していた親切な異郷人プレイヤーに教えてもらったのだ。そのために今商業ギルドに向かって歩いているのである。


 とんだ無駄足を食ったと後悔していると、突然曲がり角から現れた異郷人プレイヤーとぶつかってしまった。俺は何とか転ばずに済んだが、相手は尻餅をついてしまったようだ。慌てて手を差し出して起こす。



「あ!すまない、怪我は無いか?」


「いえいえ、こちらこそ前方不注意でした。こちらの不手際です。」



 尻餅をついた相手は⋯⋯メイドだった。


 裾の土埃を払い落とし、こちらを向いて深々と頭を下げてきたので慌てて起こさせる。


 腰まである漆黒のストレートヘアー、凛と澄み見る者を引き込むような瞳、可愛いというより、キレイと言った方がしっくりくるようなすらっとした顔立ち。


 メイド服はコスプレなどで見かけるような、いわばミニスカメイドだった。黒を基準とした生地に所々をピンポイントで飾るように白のフリルが付いており、誰がどう見てもメイドだと分かる服装である。



「⋯⋯。」


「ど、どうした?やっぱりどこか痛いのか?」



 ゲームなのでリアル程とはいかないが、一応痛覚もある。こちらをじっと見つめてくるメイドの視線に耐えきれずに尋ねてみるが、帰ってきたのは予想にもしない返答だった。



「貴方のような存在を探していました。どうか私のマスターになって戴けませんか?」



 ⋯⋯訳が分からない。なんだか胸騒ぎもする。











――――――――――――――――――――











 とりあえず詳しい話を聞くために、俺たちは近くにあった喫茶店へと入った。周囲の物珍しそうな視線が痛いが、この際気にしないことにする。



「で、さっきの話なんだけど、マスターになって欲しいなんて言われても⋯⋯。」


「単刀直入にお尋ねします。美徳系スキルをお持ちですね?」


「!?」



 またもや予想外の質問に思わず驚きを隠せない。こんな状況で聞いてくるのはどうかと思うが⋯⋯



「それを聞くってことは、もしかして美徳持ち?」


「申し遅れました、私、忠義の美徳を持つ水月みずきと申します。以後、お見知りおきを。」


「そっちが名乗ったのなら、俺も名乗るべきなんだろうな。俺はキジン。水月さんの言った通り、節制の美徳持ちだ。」



 水月さんが名乗ったので、こちらも名乗る。で、なんで俺が美徳系スキルを持っている中が分かったのかについてだが、これは1つだけ心当たりがある。



「称号の効果、か。美徳同士は互いに惹かれ合うんだったな。」



 俺の持っている称号、『節制の美徳』の効果である。相手も恐らく『忠義の美徳』の称号を持ち、きっと同じ効果なのだろう。それに水月さんと会った時から心のどこかで感じていたこの胸騒ぎにも納得がいく。気にしていなかったが、アカネさんと会った時にも同じような胸騒ぎを感じていた。



「で、話を戻すけどなんで俺が主人になる必要があるんだ?全く意図が分からないんだが。」



 そう尋ねると水月さんは待ってましたといわんばかりの笑顔でこう言った。



「それは当然、私たち美徳系スキル所持者のギルド、『救済者達セイビアーズ』のメンバーの最後の1人、そして私たちのギルドマスターになって戴くためです。」



 ⋯⋯はい?

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