ナビゲーターは重大なことを伝えるようです。。
すいません、話がうまくまとまらず遅れてしまいました。
「先ほども話しました通り美徳系スキルは神の持つ力。そして先ほどこの世界の成り立ちを話したときに気付いたとは思いますが、神は無から物を生み出す力を持っているのです。概念の女神エミットの力により等価交換は無効化され、生命の女神フェイルの力により万物の物が補われるのです。」
そういう仕組みだったのか、ようやくすっきりした。
「ありがとうナビさん、今の説明で納得がいったよ。要するに、この力は神の力だから無茶が成り立つということか。これで心置きなく生産活動に励むことが出来るよ、ありがとう。」
ナビさんにお礼を言うと、照れたように笑う。
「いえいえ、私はただ伝えるべきことを伝えただけですから。あ、それと最後に重要な話ですが。」
今までにこやかに話していたナビさんの声のトーンが急に変わる。
「ん?まだなにかあるのか?」
俺がそう尋ねると、ナビさんは真剣な顔で話し出した。
「いくら美徳系スキルとはいえ、概念を捻じ曲げている以上多用し過ぎた場合などにはキジンさんに著しく負荷がかかる場合があります。また、概念とかけ離れたこと、いわば禁忌を犯すとそれもまたキジンさんに負荷をかけることになります。」
「特にキジンさんの種族、ホムンクルスが大きく関わってくることになると思います。だから最後に一言言わせてください。」
ナビさんは一呼吸置くと、決心したように再び話し始める。
「おそらくキジンさんは間違いなく禁忌について知るか、禁忌を犯さねばならない状態になると思います。その時にこの世界についてより深く知る時が来るでしょう。たとえ何を知ってしまっても、どうか諦めないでください。めげずに立ち上がってください。」
そういえば初めて会った時も似たようなことを言っていた。
「その言い方、ナビさんは何か知っているんじゃないのか?それは教えてもらえないのか?」
気になって訪ねてはみたものの、ナビさんは首を横に振った。
「いえ、私が現状話せるのは生憎ですがここまでです。これから先はキジンさんが自らの力で解明すべき問題です。なので私からはヒントだけ。この世界のありとあらゆるものは全て元素からできている。水も、空気も、土も、植物も、動物も、人さえも。そしてホムンクルスは別名、錬金生物。この世に存在するはずなかった存在、とだけ伝えておきます。後はキジンさんの力で頑張ってくださいね。」
元素?錬金生物?いわばクローンのようなものか?よくわからないけどこれは大事そうだ。
俺はナビさんの言葉を深く胸に刻むのだった。




