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ハイスペック超人はゲームにログインするそうです。

 VR機器を付けてベッドに寝転んで電源を入れると、起動音と共に視界が白く染まっていく。










 『One More Time Onlineの世界へようこそ。ナビゲーター役のナビと申します。』


 目を開くとそこには、全身を白に統一した女性が立っていた。周囲も真っ白のため、保護色に見えてくる。


 『アバターの作成に入ります。データをを読み込んでいます。』


 そう言うと俺の全身を光でスキャンされる。それと同時に俺が目の前に現れる。


 多分見た目を弄るんだろうけど、元からイケメンだからなぁ⋯⋯。どうしようか⋯⋯。






 少し考えて前髪を少し伸ばし、後ろ髪をうんと伸ばして侍の様に紐で括ってみた。うん、悪くない。髪の色も黒から銀色に変えた。ちょっとファンタジーっぽい。


 体格は若干筋肉を付けた。冒険するんだからこれくらいは見逃して欲しい。


 『ステータスの設定に移ります。何かございましたらご質問ください。』


 目の前にウィンドウが開かれる。


 名前

 種族

 ジョブ

 HP20

 MP20

 体力1

 筋力1

 敏捷1

 器用1

 魔力1

 ステータスポイント残り50

 スキル残り10枠


 まずは名前を入力する。ここはすぐに思いついた。というか、普段ゲームなどで使うネームを入力する。


 次に種族か⋯⋯。


 「種族とかの一覧ってどうしたら見れるんだ?」


 『タップされればそれぞれの詳細がご覧いただけます。」


 そういわれたので試しにタップしてみる。


 ・人間

 ・獣人

 ・魔人

 ・エルフ

 ・ドワーフ

 ・ランダム


 「なあ、このランダムってなんだ?」


 あまりに怪しすぎる項目につい訊いてしまう。


 『そちらを押すとランダムに種族が設定されます。まれにその一覧にない種族になる可能性もございますが、一度決定されますと現実時間で72時間の間キャラを作り直すことが不可能となります。』


 「じゃ、ランダムで。」


 速攻で選んだ。もちろん反省も後悔もしていない。


 次にジョブをタップする。


 ・剣士

 ・拳闘士

 ・狙撃手

 ・盗賊

 ・魔術師

 ・回復師

 ・呪術師

 ・召喚士

 ・テイマー

 ・生産職

 ・その他

 ・ランダム


 最初からなりたいジョブは決めている。俺は魔術師を選択した。だって現実では魔法なんて存在しない。ちょっと憧れがあったのだ。


 ステータス振りはちょっと飛ばして、先にスキルを決めることにする。早速スキルをタップする。


 ・戦闘系

 ・魔法系

 ・行動系

 ・補助系

 ・生産系

 ・その他

 ・ランダム


 ここは公式サイトを見てあらかじめ何がとりたいか大体決めていた。格闘術、土魔法、回避、鑑定、MP自動回復、魔力操作、敏捷上昇、魔力上昇、錬金術を取った。後の一つは面倒だからランダムで。


 とったスキルに応じてステータスも振っていく。よってステータスはこうなった。


 キジン

 ホムンクルス

 魔術師

 HP20

 MP620

 体力1

 筋力11

 敏捷11

 器用1

 魔力31

 ステータスポイント残り0

 スキル

 格闘術

 土魔法

 回避

 鑑定

 MP自動回復

 魔力操作

 敏捷上昇

 魔力上昇

 錬金術

 節制


 こんなものでいいだろう。色々と突っ込みたいところもあるが、いつまでもここに居座ってはナビさんに申し訳ない気がする。


 「いろいろと教えてくれてありがとう、助かった。それじゃあ、そろそろ行くよ。」


 『⋯⋯!はい、分かりました。色々とお伝えしたいこともございますが、こちらもあまり余裕があるとは言えないので少し申し訳ないです。何かございましたらこちらのほうにご連絡ください。』


 なんだか言いたそうに見えたが、それを聞くよりも先に俺の足元に魔法陣が開かれる。


 『最後にこれだけ。あなたにはきっとこれから様々な災難が降りかかるかもしれない。でも、諦めずに戦って。何があろうと折れてしまわないで。あなたのご武運をお祈りしています。』


 何のことだ、というよりも先に体を浮遊感で包まれ足元の魔法陣が光り輝き、


 俺はゲームの世界へと飛ばされるのだった。





















 『ランダムとはいえ、まさかホムンクルスになるなんて。しかもあのスキル、節制を取るとは想定外です。どうか、どうか禁忌・・だけは侵さないで欲しいのですけれど。』


 『いけない、早くマスターに報告しなくては。     ・・・・・が始まってしまう前に。』

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