ハイスペック超人は進化を目の当たりにするようです。
「あ、ようやくレベルが10になりました!」
「おお、ついに上がったか。ついに進化だな!」
あれから数時間、交代しながら範囲狩りをしていたが、ついにアカネさんのレベルが10になったのだ。
辺りはすっかり夜が更けてしまい、月明かりに照らされて幻想的な風景となっている。夜露が月明かりを反射し、地面が銀色に輝いて見える。
と、そんなことは置いといて、
アカネさんはステータスを開いた後、さらに操作して進化先の書かれているウィンドウを表示させる。
ハイオーガ 進化必要Lv10
鬼 進化必要Lv10
「あれ?選択肢が増えてる。何だろうこれ?」
「アカネさん、どうかしたのか?不思議そうな顔して。」
「これ見て貰える?選択肢が増えてたんだけど、どっち選べばいいのかな。」
「詳細を見たら何か分かるんじゃないか?」
アカネさんがウィンドウを見せてくるが俺は操作できないので、タップして詳細を確認するように促す。
『ハイオーガ』
経験を積み、無駄がなくなり洗練されたオーガ。武器を扱い、肉弾戦が得意。
『鬼』
人になりたい強い意志が作り出した姿。人の姿に鬼の要素を持つ。その可能性は無限大。
「これはもう明らかに鬼を選べって流れだろうな。」
「そうみたいですね、戦闘はある程度こなせるので、鬼を選びたいと思います。」
そう言ってアカネさんは鬼の欄を選択する。すると、アカネさんの体を淡い光が包み込んだ。
光の中でアカネさんの輪郭が霞み、新たな体を作り出す。
「おお⋯⋯。進化ってこんなものなのか⋯⋯。」
そんなことを言いながらしばらく見ていると、光が次第に収まってくる。
「⋯⋯っ!進化、終わったみたいですね。これが、新しい体⋯⋯。」
進化をしたアカネさんは、大きく変化していた。
背丈こそ変わらないが、筋肉質だった体は細くしなやかになり、その肌は赤から雪のような白に変わっている。また、腰まで伸びた銀色の髪は月明かりを反射してきらめいている。
顔立ちはぱっちりと開いた二重に鮮血のような赤色をした瞳と額に生えた同じく赤色の角が印象的で、美人とはまさしくこのような人を言うのだろう。
「⋯⋯改めて見直してみると、かなりの美人じゃないか?」
「えっ!?そ、そんなこと、な、無いですよ!」
羞恥で真っ赤に染まった顔を両手で隠しながら精一杯否定するが、その声色が嬉しいことを何より物語っている。照れているのがこれまた可愛らしい。
メインヒロイン登場。




