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閑話 ――――――はさ迷い歩く。

今回はシリアス回です。

 また、駄目だった。逃げてしまった。


 話し掛けようと頑張っても、攻撃されてしまう。それが怖くてまた逃げてしまう。



「はあ、どうしてこんな事になっちゃったんだろう⋯⋯。」



 昔からいつもこうだった。引っ込み思案で、他人が苦手で、自分の気持ちが伝えられない。いつしか他人と関わらなくなり、いつも独りぼっちだった。


 周囲の話し声が自分の悪口を言っているように聞こえて、視線が痛くて怖くて、さらに周囲と関わらなくなって、どんどん悪循環に陥ってしまった。だけど自分自身の力ではどうすることもできなかった。



 今回こそは変われると思っていた。変わりたいと思っていた。だけど、この姿のせいでそんな些細な願いさえ叶えることが出来ない。



「誰か⋯⋯助けてよぅ⋯⋯。」



 耐えきれなくなってついに弱音がこぼれてしまう。いつの間にか涙が流れていたのに気付く。いったん流れ出してしまった思いはそう簡単に止めることが出来ない。



「ひっく⋯⋯えっぐ⋯⋯ううぅ⋯⋯。」



 何で、どうして自分がこんな目にあわないといけないの?ただ普通に暮らしたいだけなのに。











 不滅のオーガ、忍耐のオーガは今日も森をさ迷い歩く。



 過ぎた美徳に我が身を削りながら。

ご覧になっている小説は『ハイスペック超人はVRMMOに逃げ込むそうです。』で間違いありません。

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