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王様はいい人でした。 その一
王様に友達を探しに外出許可とその方法を俺は聞きに行った。
俺は、王様に反対されるかと思ったが大手を振って賛成してくれた。
理由が気になり、聞いてみた。
王は、過去を話し始めた。
儂は五十年前は愚鈍な王と呼ばれていて異世界人は、隷属させるべきだと思っていた。
しかし、異世界人に隷属の呪法が効かぬ者が来て儂を殺すかと思ったが、しかしもう二度としませんねと許してくれた。
儂はあの時もう二度と隷属の呪法を使わないと言った。
それから、ある異世界人が、儂の政治を手伝ってくれた。
その者は帰れる機会を捨てて残ってくれた奴の話を明日聞いてほしい。
明日まで旅を待ってはくれないか?
そのかわりに渡したいものがあるのだ。
お前の旅に必要なものだ。