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番外編:正月のある日
正月といえば、おせちである。
エルフの正月料理は、貴重な恵みを感謝する質素な料理であった。
野菜の味が、きちんと感じられるお浸し。
そういえば、この地に醤油をもたらした狐の巫女の本を図書館で借りてきてってお師匠様に言われていたんだっけ。
お師匠様は、雑煮よりも善哉が好きなエルフで、エルフの中で珍しく大豆を育てていて三千歳という長寿なエルフです。
狐の巫女は、魔法を使えたものの魔法無効化の敵にやられて、物理攻撃の才能がまるでなくて、いた場所から動けずにいた。
いた場所でエルフから崇拝されていたらしいです。
さてとお餅を長老からおすそ分けされたので安倍川にしていただきましょう。
龍がいたら、喜ぶのかな。
いや、もう忘れよう。