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呪いの人形

「その人形は呪われてるらしい」

「一番最初にあの人形を持ってた女の子の怨念が人を殺すんだって」

「最近自殺したあの女が持ってたんだ。でも、その人形は忽然と姿を消したって」


 ある日ある時、そんな噂が小さな村から町へと広がり、国へと広がった。人から人へ、親から子へ。時が流れても、その噂は言い伝えとなって語り継がれた。


 それから500年、たった一つの偉大なる大国――トーイ王国がこの地を治めていた。豊かな自然に、有り余るほどの食物、人々を飽きさせない娯楽……争いもなく、とても平和だった。

 そう、ほとんどの人にとっては。


 しかし、その大半の人が感じていた平和はある日突然崩壊した。一部の自然を感じる余裕もなく、食糧不足に陥っていた人々の不満が爆発したのだ。やがて長らく続いた国は分裂、つい最近まであった平和が噓のように、幻であったかのように思えるほどに悪夢が続いた。

 不安と絶望の中、風がある噂を運んだ。


「呪いの人形がこの災いを起こした。これは祟りだ」


 と。

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