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現実世界
部活をするもの・帰宅するものがそれぞれ教室から出て行った。
教室には数名残っていたが、その中で2人窓際で少し深刻そうに話していた。
「なあ保彦?龍三どうしたんだろうな?なんも連絡もなく休むなんてよ」
「なんでも知らないうちに家から出ていって、それから帰ってないようだぞ」
「いつもなら、なんかするんでも俺らに連絡するはずだけどなー」
「そういやあれからあってないんじゃね? あのなんか血まみれの人がーって腰抜かしてから」
「そうだなー…うん、あれから連絡も来てないな」
「俺電話したけど繋がらねーんだよ、もしかして何かあったんじゃ…」
「ないない、どうせ腰抜かしたのが恥ずかしくてこないだけだろ」
「そうかもな、まあ何かあっても警察が何とかしてくれるだろ」
「そうだなー、とりあえず待つしかないさ」
「とりあえず2人じゃ盛り上がらないし帰るか?」
「そうだな、帰ろうぜ」