学校探索
拳銃を一緒に入っていたホルダーにいれ、いつでも撃てるよう取りやすい所につけた。
(近くの学校…小学校が近いな…行くか…)
時々、大声で誰かいないかー!と、声をだしながら進むがどこまで言っても誰も返事を返してはくれない…。
このままだと学校にもいないんじゃないだろうか?という不安にも駆られたが、それでも行くしかないと、足を進めていった。
なんとか怪我もなく学校にはついた…
しかし、人の声も気配も何も感じない…
よくある心霊スポットのように見える。
(これがゲームならゾンビの1匹でも出てもおかしくないな…)
学校に入る前からだんだん空腹と疲れ、そして今までありえなかった出来事から精神的にもやられてきて、くだらない妄想が頭をよぎってきた。
ビクビクしながら学校に入ると、ここも同じようにほとんどのものが朽ち果てていた。
(いるとしたら体育館だろうな…ここまで来るとそれも期待できそうにないな…)
半分諦めながら体育館だと思う場所まで来てみた。
そこは当然のように誰もいなく、誰かがいた形跡もなかった。
「うわーーーーーーーーーー!!」
もうどうすればわからなくなり突然叫びだした。
しかし、叫び終わっても何にもなかったかのように、あたりは静まり返った…
「ははは……誰もいない、食うものもない……どうすりゃいいんだ……」
その答えを教えてくれるものはいない。
絶望に打ちひしがれながら家に戻った。
部屋にもどり、何かにこらえるように涙を流し膝をついた。
「何があったんだよ…うぐ…なんで俺だけここにいるんだよ…」
「誰か助けてくれよ…誰でもいいから早く…」
そして、泣き疲れたのかそのまま倒れるように眠ってしまった…