探索
「どうなってんだよ…」
あまりにおかしい現象に、おもわず声にしてしまった。
しかし、その声に返事をしてくれるものはいない。
「とりあえず食えるものを探さないとな…腹減った…」
まずは自分の家の台所。
冷蔵庫を開けても全て腐ってる。
水道の水は出ないし、サビや汚れでここから出てくる水を飲みたくない。
缶詰なんかも開けてみたが、開けた瞬間鼻が曲がってしまうほどひどいものだった。
(家のものは全部ダメか…外のものも見てみるか…)
家を諦め外に出た。
町は廃墟のようになってはいるが、知らない場所ではなく自分の町そのものなので、特に迷うことなくコンビニについた。
扉をこじ開け、中に入ると飲み物・雑誌・お菓子などすべて並んでいた。
しかし、どれも腐っていて飲み食いできるものはなかった。
(ここもダメか…しかしやけに品揃えがいいな…まるでここが一瞬でこんなふうになったみたいだな…何年ほったらかせばこんなになるんだ…)
なにも食べれなく、腹だけがだんだん減ってい。
諦めつつ店から出ようとしたときにハッと思いついた。
(今は何日なんだ!?もしかして俺は眠らされてそのあいだに何かあったとか!)
不思議なことを考えつつも、今の日付・製造年月日・など読めそうなものを探してみた。
「最低でも最後の日にちさえ解かればいいと思ったがなんで今日なんだ…」
冷や汗をかきながら膝をついた。
(誰もいない…食べ物もない…どうすればいいんだ…)
そのまま何も考えることもなく、そのままぼーっとしていた。
数十分した頃に意識を取り戻し、また考えてみた。
(とにかく何があったのか調べてみるか…もしかしたらどこかに逃げてるかもしれない)
(探す場所…逃げそうなのは学校か?情報なら警察か図書…いや図書はこんなんじゃないな)
(とりあえず近場の警察行ってみるか…)
まずはどうしてこうなったか、みんなはどこにいるのかを調べるために警察署に行くことにした。