別れ
(さて…どこから話そうか…)
家に着き、とりあえず俺の部屋に集まった。
「ねえ…本気なの?」
弟が怯えながら聞いてきた。
「嘘ならどれだけ良かったかな…とりあえず今見たこと、これからのことを話そうと思う」
「縁起でもないよ」
「明日以降俺に何もなければいい話だ、とりあえず聞くだけ訊け」
弟は不安ながらも頷き、こっちをしっかり見てきた。
「とりあえずだ…なんでコンビニの前にいたかは俺にはわからん。 知らんうちにいたと言っておく」
「いくら止めようとも止まらなかったんだよ…力が強いって感じじゃなかったんだけどとめられなかった」
「そんでコンビニの前で隆仁っぽいのがいた」
「え?どこにもいなかったけど?」
「それもやせ細ってかなり青ざめてたから普通なら誰かかしら反応しそうだが誰も見向きもしなかったな」
「青ざめたって…血まみれじゃなかったの?」
「血はなかったと思う…ただ一回目を離したら次にはいなかった」
「それじゃあの二人と同じことを…」
「そうだな、このままじゃ同じになるな…」
弟は泣きそうな顔をしてこっちを見てきた
しかし今の俺には何もしてやれない
それでも急がないと時間がない…
嫌なことにあの二人と同じく眠気に襲われているんだ…
これで寝たら…
こっちも泣きそうになるが弟の前でそれだけはダメだと必死にこらえていた。
なんとか続けよう…
「ふう…それとあれだ…見える日に知らない声が聞こるみたいだな、俺は”助けて”って声だが、隆仁はなんて言ってたかな…」
「声…」
「あとは眠気か…」
必死に眠気をこらえながら、なんとか弟を安心させようと考えてバレバレでもおかまいなしと、
「まあ眠気はないから俺にはまだだと思う、明日までは考えれるんじゃないかな?」
「……うん…」
多分バレて…わからない…
「なあ、なんか飲み物とってきてくれないか? 喉渇いて仕方ないや」
「わかった!すぐとってくるよ!」
と、弟は急いで冷蔵庫に走っていった…
すまん……
もう限界だ…
なんとかお前だけは生きてくれ…
いままでこらえた眠気が一気に襲ってきて…弟の顔を見ることなく落ちてしまった。




