自分の使命
「…キ…兄貴!」
ハッと弟の声が聞こえ振り向くと、そこには右腕にしがみついている弟がいた。
「…なんでここにいるんだ?」
気がついたときにはそこはいつものコンビニの前だった。
たしかさっきまで部屋にいたはず…
「やっと止まってくれた!なしたんだよいきなり、病人みたいな顔して動いてさ!」
……?
なんのことを言ってるんだ?
ボーッとしてる時になんかそんな光景がみえてたような…
「しかもここ行っちゃダメっていった場所じゃないか! ……まさか!?」
怒ったり青ざめたり忙しい弟だな…
「安心しろ俺はまだ同じ状況になってない」
「いやいやいや、こっちからしたら普通じゃなかったんだけど…病院行ってみる?」
「こんなんで行ってられるかよ、めんどくせー」
こんなとこで兄弟漫才なんざしてられない。
よくわからないが家に戻ろうと思ったが…
なんか鋭い視線が感じる!
体が反応して向かいにあるコンビニに目を向けてしまった。
そこには…やせ細ってゾンビを言わんばかりに青ざめた隆仁のような奴がこっちを見ていた。
…!!!
体全身に異常な寒気が走った。
なんとか持ちこたえたが腰が抜けてしまうほど恐怖してしまった。
それでも視線を離せず、その隆仁のような奴と目があったまま突っ立っていた。
「兄貴!」
呼ばれて体がビクッとなったが呼ばれた方を見てみると弟が不安そうにこっちを見ていた。
「…もしかして…」
感づかれてしまったようだ。
確認のためにもう一度隆仁の方を見てみるがすでにいた気配がなかった。
周りの人たちも、普通あんなのがそこにいたら何かしらのアクションおこしても良さそうなのだが、何もなく歩いている。
(これが…あいつらの言ってたことなのか…)
考えていたことはあったが実際体験すると結構くるものだ…
「早く家に帰るぞ…お前に言っておくことがある」
「うん…」
このことを弟にしっかり伝えておかないと…
これから自分がどうなるのか…その恐怖とこれからの弟のためにと頭が回らなくなりそうになりながら家に帰っていった…




