23/39
気がつけば
(……ん……どこだ…)
意識が戻り、目を開けるとそこは…
(いつもの通り道じゃないか…帰って…体が動かない!?)
現実に戻って来れたと思ったが、また動けない夢の中だった…
相変わらず付近を歩いている人は、だれも自分に気づいてくれない。
(またあそこに戻るのか…せめて食べ物でもあれば…)
すでに空腹は限界にきていた。
戻っても何も食べ物がないと思うと涙が勝手に出てくるほどだった。
その涙も拭くこともできないまま眺めていると目の前に知っている人が歩いてきた。
(あれは保彦じゃないか!? おい!こっち見ろって!早くこっち気づいて助けてくれよ!辛いんだよ!)
どんなに叫びたかったか…
どんなにそいつの近くに行きたかったか…
しかしそれは叶わなかった…
が、なぜかあいつがこっちを見てくれた!
だが、なぜか保彦の顔は青ざめており、すごくショックなものを見た感じのようだった。
(見えてるのか!?見えてるんだろ!早く助けてくれ!なんで落ち込んでる…んだ…よ……)
そして…だんだん意識が遠のいていき…終わってしまった…




