表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
連鎖  作者: レンにゃ~
2/39

呪われし者・2

「なぁ、帰りどっか遊びに行かねえか?」

と、教室の机の上に座りながら前で腕を組みながら立っている2人に言った。

「俺はいいよ、保彦は?」

「隆仁が行くならついてくぞ」

と2人はうなずき帰る準備をした。

「ところでどこ行きたいんだ龍三?」

「適当にゲーセンでも行こうかと思ってよ」

「俺金持ってきてないよ?保彦は?」

「持ってきてねーよ、まあいつもどうりだろ」

「そうだいつもどうり周りにいるお友達から金を”借りれば”いいだろ?」

「返す気ないくせによく言うよ」

「出世したら返してやるさ」

と、馬鹿話をしながらゲーセンに向かって歩いていると、

突然背筋が凍るような感じがした。

「どうした龍三?んな鳥肌たててマッポでもいたか?」

と、保彦は笑いながら言ってきたがそれどころじゃない。

コンビニのほうから視線が感じるから見てみたら、そこに頭から血だらけで顔が青ざめ体もミイラのようにげっそりとしている不気味な奴がこっちをじっと見ていた。

俺はなにも声が出なくなり、突然腰も抜けてしまった。

2人は気づいていないみたいで、指をさし見てみろと合図したがまったくわからないようだ。

なんで見えない!? おかしいと思いながら見直してみると、そこには誰もいなかった。

「え?なに?俺たちを驚かそうとしてるの?さすがにそれは笑えるわ 恥ずかしいから早くたってくれよ」

「…まじで腰抜かしてないか?」

「…いや…見えてないなら…俺の気のせいか…冗談だよ冗談!やっぱ今日は帰ろうぜ!なんか眠たくなってきた」

「そうやって恥ずがしがってー、まあいいや帰るとしますか、怖くなったらいつでも電話してくださいよ」

「うるせーよ!ただなんだか異常に眠くなってきたんだよ!」

と、本気で眠くなってきた…このままここで目をつぶれば寝れそうだが5分も歩けば家だし大丈夫だろう…

2人と別れてさっきのことを思い出す

(確かにさっきあのコンビニの前にいたはずなんだ…ありゃコスプレなんかじゃないはず…でもコスプレならあの2人だってあれが見えてるはずだ…それも突っ込まないなんて…)

眠気のせいか頭がうまく回らなくなってきたのか、なにも考えることができなくなってきた。

ようやくの思いで家に着き、部屋に入ったらすぐに眠ってしまった。



暗闇の中で俺は目が覚めた


しかし、あまりにも暗く、足元どころか自分の体すら見えないほどだ。


…タスケテクレ…


誰だ!?


暗闇の中、その声がしていたと思う方を見てみると、

そこにはさっきの血まみれの奴がこっちを見ていた。


…ひとだ…やっとたすかる…


そう言うと、突然目の前のやつの体が砂のように崩れ去っていき、そしてその砂のようなものが俺の体にまとわりついてきた。

必死に振り払おうとするが、離れもせず次第に消えていってしまった…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ