呪われし者・3
「今日も来なかったな」
「流石におかしいよな?」
「なんか連絡でもあればこっちも何か出来るのに…」
いつもの帰り道、2人は今日も学校に来なかった龍三の心配をしていた。
親は警察に捜索届けを出したが、いまだなんの進展もない。
なにか近くで事件があったという話も全くない。
龍三自体、家出をする理由もなかったはずだ。
現に、スマホ、財布などの貴重品が部屋に置いてあった。
「あの龍三を拉致れるやつが…まぁ数人いればできるだろうけど…」
「馬鹿なこと言うなよ! ただどっかほっつき歩いてるだけだって」
2人はため息をつき、それからは無言で歩いて行った。
しかし、ある場所についたとき、隆仁が突然コンビニのある方に指差し、まるであの時の龍三を見ているようだった。
「りゅ…りゅ…龍三が…龍三があそこに…」
そういわれ、保彦は隆仁の指差す方へ目を向けた。
しかし、そこはいつもどおりの風景だった。
「何もいないじゃないか…龍三のこと心配なのはわかるが、そこまで気にしてたら見つかるもんも見つからんぞ?」
安彦は、呆れながら気だるそうに言ったが、隆仁は顔を青ざめながら、
「何言ってんだ!あそこに頭から血ー流して立ってる龍三を…あれ…?龍三どこいった…?」
「疲れてるんだよ…今日はさっさと帰って寝ろ! まったく龍三の真似なんかして…俺だって辛いんだぞ!?」
「それくらいわかってるよ! でも確かにいたんだよ…あのコンビニの前で頭から血ー流してさー、なんかげっそりして、助けを求めてるみたいに俺を見てたんだよ」
まだ混乱?しているであろう隆仁のために、とりあえず落ち着けるところに移動した。
「まったく勘弁してくれよ…あれ俺も恥ずかしいんだからな?」
「そんなのわかってるよ…でもあれを見ちまったら…あれが凍てつく視線ってのかな? 体全身がゾクゾクってなってよ…恐怖でしかなかったよあれは…」
「頼むからお前までいなくならないでくれよ?」
「それは大丈夫さ…とにかくなんだか眠くなってきた…そろそろ解散しようぜ?」
「!?…あぁ…なぁ?明日休みだし龍三には悪いが遊びに行かないか?少しは気も紛れるだろ」
「ふあぁ…んーそうだな…起きたら連絡するわ」
「頼むぞ?」
「わかったよ、じゃあな」




