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和やかな時間

竜をつれて本部に戻った。

竜は何やら料理人と話しているようだ。

彼のほうは順調ね。

祐樹が心配だわ。

きっとベインの術のことだから治りが遅いわね…

でも…治るんだから気長に待ちながら、竜を強くしていきますか…




つぅまぁあんなぁぁあい!

「あ〜!もう限界っ!」

そういやクランが遊びに来てって言ってたっけ。

遊びに行こう!

部屋を飛び出すと、クランたちの部屋を探す。

確か…0805室って言ってたっけ?

我ながらナイス記憶力っ!

つっ……腕がたまに痛む…

でも我慢、我慢。

おっ発見!

部屋をノックする。

「は〜い。ちょっと待って。」

ん?クランじゃないぞ…

ドアがばっと開く。

「どなたかしら?」

出てきたのはヘレンだった。

「こんにちわ。クラン…いるかな?」

「クランは今どこか行ってるわよ。確かあなた祐樹君だっけ?どうぞ、入って。」

「お邪魔しまぁす…」

女の子の部屋に入るのは初めてだ。緊張するなぁ。

「ソファーにでも腰掛けて。あたしお茶入れてくるから。」

言われるがままにソファーに座ってあたりを見渡す。

正直言って僕たちの部屋とそんなに変わらない…

「そういえば、昨日の怪我大丈夫?」

お茶を運びながら聞いてきた。

「うん。平気だよ。たまに疼くけど…」

「あんまり無理しちゃダメよっ。」

心配してくれているようだ。嬉しいな。

「祐樹君って確かあたしと一緒で、雷の属性よねっ?」

「うん。あんまり使い方がわかんないけど…というか祐樹でいいよっ。」

「そっか。でも使い方なんて自分で考えればいいんじゃない?」

確かにそうかも…

「あとは修行してうまく術を使えればそれでいいじゃないっ。」

ヘレンがにこやかに笑う。

初め見たときよりも、近くで見るとずっとかわいい。

「どうかした?」

思わずはっとする。見とれてしまっていた。

「いや、なんでもないっ!」

焦ってドキドキする。

「祐樹って面白いね。」

あぁ…もう死んでもいいかも…(よくないっ!)

「祐樹はなんでこのギルドに入ったの?」

「ん〜…僕のせいで竜を巻き込んじゃったんだ。」

竜のPCを勝手に触って、ベインの空間に入ってからアリスに拾われた(さらわれた?)ことを話した。

「そうなんだぁ…インターネットも危険がいっぱいねっ!」

笑顔で切り替えしてくるけど、<危険がいっぱい>では誤解を招いてしまう。

まぁいいか。

「ヘレンはどうして?」

笑顔が急に消えて、悲しそうな顔になった。

「あっゴメン…いいたくなかったらいいんだっ。」

あわてて付け加える。

「あたしは…分からないの…」

すごく重い空気が流れて、部屋が静まり返る。

再びヘレンが口を開いた。

「あたしね、このギルドに入る前の記憶が無いのよ。それまでどうやって生きていたかとか、まったく覚えてないの…」

悪いことを聞いてしまった…

「ゴメン…変なこと聞いちゃって…」

「いいのよ。今はここの記憶があるから。」

ヘレンの笑顔はさっきよりつらそうだった。

それから色々話した。

竜がどうとか、クランがどうとか、好きなものは何とか、どんなクエストやったかとか。

「あなたたちタッグ名は何にしたの?」

「えっと、竜が無属性で、僕が雷属性だから、無雷(むらい)にしたんだっ!」

自身満々で答える。

「え…あ…いい、名前ねっ!」

なぜかヘレンの反応がおかしい…

「どうしたの?」

へレンが、言い難そうに言った。

無雷(むらい)だと…まるで雷がないみたいじゃない?」

僕は顔から火が出るかと思った。

竜の意図を気づかせてくれてありがとう。

今度一発殴ってやろうと心に決めた。

しかし、まずこの空気を直してほしい…

そんなこんなで、楽しく過ごしていたらだいぶ時間がたっていた。

「僕そろそろ戻んなきゃ。」

「そう。また遊びにきてね!」

ヘレンと話せた。感激だ!

それにしてもかわいかったなぁ…

また遊びに行こっと!



「本っ当に申し訳ありませんでした!」

「いいよいいよっ。こうやってお金返してもらったことだし。これからもよろしくね。」

ふぅ…これで祐樹のツケが無くなった。

あいつどんだけ食ったんだ…

手元には100000Fあったはずだが、桁が変わって10000Fになっている。

これのどこが平等だ…

仕方ない。あいつ、頑張ってたしサービスしとこう。

部屋に戻ると祐樹はいなかった。

怪我してんだから動くなよな…

あいつはあいつなりに何かしてるのかな?

まぁいいや。オレは祐樹の親じゃないし。

さっさと寝て、明日の修行に取り組むぞっ!

最後まで読んでくださって有難うございました。

今回は修行を書くつもりでしたが、下手な言葉の使い方しかできず、文が長くなってしまったので変更しました。すいません。

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