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猫と河童と、あるいは毒蜘蛛中性子星  作者: 桜田駱砂 (さくらだらくさ)
11/11

チャプター11 その後日

「早乙女君。はい、プリント。」

 放課後、明日の授業で使うプリントを、教室でにこやかに渡してくる地鏡。一点の曇りもないその笑顔は、優等生として模範的、完璧なまでの表情だ。地鏡、そのまま軽やかに立ち去る。

「あ、ああ。」

 俺は恐る恐る、物理のプリントを受け取る。物理教師橋本、授業のスピンオフとでも言おうか、教科書の本筋とはあまり関係のないブラックホールやらクェーサーやらの図解が載った、マニアックな資料だった。

 そのプリントに何か、地鏡の手による仕込みや脅迫文でも書き込まれていないかすばやく確認するが、そうした痕跡はなかった。

 荒れ神社で老石を割ってからというもの、地鏡は相変わらずの優等生ぶりで俺に接してくるわけで、覚えていろ、なんて捨て台詞(ぜりふ)を吐いたあの姿が嘘のようだった。何かまた裏で画策しているのかも知れないけれど、地鏡のことだ。そう簡単には周囲に悟らせないだろう。

 毒蜘蛛女子高生と密かに地鏡を揶揄(やゆ)してみたところで、しょせんそれは俺の中だけで完結する、ささやかにして卑屈な抵抗にすぎないわけで、精神衛生上の不健康を招くだけだから、地鏡を悪く思うのはやめようというのも筋違いなのだけれど、少なくとも、表立って地鏡を忌避し続けるのは正直疲れもした。それくらい、教室での地鏡は「良い子」なのだ。

「さ、お、と、めぇ!」

 どべしっ、と背中を叩いてくるのは、言わずもがな、鬼庭だ。

「いっ・・たいな。叩くなって言ってるだろ。」

「気にしない気にしない。それよりさ、今日もバイトなんでしょ。私も一緒に行っていい?」

 ぎょっとして、俺は声をひそめた。

「鬼庭! 声がでかい。バイトのことは秘密だって、知ってんだろ。」

 俺は周囲を確認するのだが、幸い注意を払って俺らの会話を聞いている奴はいなかった。

「いいじゃん、別に。恥ずかしいことでもなんでもないんだしさ。」

「恥ずかしくなくても、困ることとか色々あるんだよ。」

「困ること?」

「からかわれたりとか、色々だよ。」

「そんなの気にすることないない。」

「人のことだと思って・・・。部活はいいのかよ。」

「今日は稽古ないのよ。」

「だったら、北原と一緒に帰ればいいだろ。」

 鬼庭の友達の名を挙げてみるのだけれど、

「あー、だめだめ。」

 即答で拒否される。

「あの子、最近彼氏ができたとかでさぁ、いちゃこらしてんのよ。割って入る隙なしだわ。」

「だからって、俺のバイト先についてくる必要ないだろ。迷惑だから帰れよ。」

 俺は言い捨てるように言って、席を立った。

「えー、いいじゃん。私もナツバァちゃんに会いたいのよ。」

 目処千のバァちゃんが伏見園に戻ってからも、鬼庭はちょくちょくバァちゃんへ会いに来るのだった。

 行方不明だったバァちゃんの帰還で、普段静かな園も、修学旅行生の乗り込んできた満員電車並みに大騒ぎだった。完全に失踪してどこへ行ったかも知れない、その生死すら定かでなかった当人が、ひょっこり戻ってきたんだ。騒ぎもすごかったわけだけれど、結局、俺が一番驚いたのは明里さんの反応だった。目処千のバァちゃんを見るなり、明里さんは泣きじゃくって喜んでた。あの、人を顎でこき使いまくる、冷徹無情な明里さんが、人目もはばからず泣きまくる。俺の方がおろおろしてしまったくらいだ。

 バァちゃんがいなくなってからも、ドライな感じで仕事を続けていた明里さんだったけれど、内心ずいぶん気に病んでいたんだろう。自分がちょっと留守をした間にいなくなってしまったと、お使いなんて、俺に頼めばそれで済んだし、責任ある立場の自分があの場を離れるべきじゃなかったと。そんな風に考えて、落ち込んでいたに違いない。何より、目処千のバァちゃんのことを一番心配していたのが、明里さんだったということだ。それが、ちょっと散歩に行ってきましたよ的な、のほほんとした顔でバァちゃんがひょっこり戻ってきた。嬉しくないわけなかったんだ。

 俺は後ろからついてくる鬼庭を追い払うのも面倒くさくなって、そのまま校門のところに差し掛かると、

「おや、早乙女殿にミャー子。お帰りぞな。」

 エリベルシカ・フラグスカヤ、略してエリがいつものワンピース姿で校門の陰から姿を現した。

「エリベル。何してるのよ、こんなとこで。」

 ぞんざいな口調とは裏腹に、嬉しそうな顔で鬼庭が言った。

「いや、猫殿に礼をするのを忘れとってな。煮干しをやりに行っておったに。ミャー子も食べるか? ほれ。」

「猫じゃないんだし、いらないわよ。」

 とか言いながら、鬼庭はエリの差し出す煮干しを二、三匹受け取ると、ムシャムシャ食べ始めている。

「あのさ、エリベル。仮にも私は、あなたのご主人様なのよ。ミャー子って呼び捨て、やめてほしいわけよ。」

「じゃあ、何と呼べばいいぞな。ご主人? それともお嬢様? ぬはっ。ミャー子はお嬢様なんて柄じゃないに。ミャー子はミャー子で十分じゃにゃーか。」

「柄じゃないってどういうことよ。」

「柄じゃないから柄じゃないぞな。そう思うよの、早乙女殿。」

 俺にふってくるエリだった。

 老石を割ることで、目処千は元のバァちゃんに戻り、エリも人形に(かえ)った。白歯であるという条件を失ったわけだけれど、あれから、バァちゃんはエリを鬼庭に託したんだ。もともとそういうセンスがあったのか知らないけれど、鬼庭は苦もなくエリの再召喚に成功した。式神エリベルは、目処千のバァちゃんから鬼庭に、その主人(マスター)を変えることで再び身動きが取れるようになった。エリの言うところ、やっぱり人形という依り代に収まったままじゃ、退屈らしい。自分の足で歩き回れるのが嬉しいということだった。今じゃすっかり、エリベル、ミャー子と互いを呼び合って、十年来の相棒みたいに仲がいい。

 俺は曖昧に、

「あ? うーん、まぁ、そうだな。」

 なんて返事を返す。

 鬼庭、

「まぁ、そうだなって、早乙女まで私がお嬢様と呼ばるに足らない、そう言うのね。」

 と、俺に迫る。

「鬼庭がお嬢様って言われてもなぁ・・・。」

 俺は頭のてっぺんからつま先に至るまで、鬼庭を上から下へ眺め通した。

「お嬢様というより、お嬢ちゃんだろ。」

「お嬢ちゃんって、私は子供じゃないのよ。」

「いや、まだ子供だろ。」

「未成年かどうかじゃなくて、いわゆるお子様じゃあないって言ってるの。」

「難しいこと言うな、鬼庭も。鬼庭をお子様と言わずして、じゃあいったい誰がお子様に当てはまるんだ。」

「せめてエリベルを指そうよ。」

 と、鬼庭必死なのだが、エリは、

「あてはミャー子よりずっと大人のレデェぞな。お子ちゃまミャー子とは比べものにならにゃーが。」

 飄然(ひょうぜん)とのたまうのだった。

「大人のレディって、どこがよ。見た目そのまま、お子様ランチでしょ。」

「お子様ランチ、とな。」

 きら、とエリの目が光る。

「ミャー子、耳を貸しやれ。」

「何で?」

「いいから。」

 耳を寄せる鬼庭へ、エリは何事かを囁く。見る間に、鬼庭の顔が赤くなった。

「・・ちょ、いや、それって・・・。」

 言葉の続かない鬼庭だ。エリの奴、いったい何を囁いたというのだろう。

「おい、エリ。鬼庭へ何を吹き込んだんだよ。」

「ちょっとした、男女の秘め事に関して、ぞな。」

「だ、男女の秘め事だとぅ・・! 詳しく。」

 俺が真顔で聞きただすのだが、なぜか鬼庭、

「あんたは聞かなくていいのよ、早乙女。」

 えらい剣幕で、俺とエリの間に割って入るのだった。

「何でだよ。俺も聞きたいんだけど、その秘め事とやらを。」

「いいったらいいの! ほら、バイト、遅れるでしょ。もう行くわよ。」

 いきなり慌て出したかと思えば、今度は怒り始める始末だ。

「なんなんだよ、いったい。」

 ぷりぷりと怒って先を行く鬼庭へ気づかれないよう、俺はエリにそっと聞いてみる。

「なぁ、エリ。なんて言ったんだ? ちょっとだけ、教えてくれよ。」

「そうなぁ。あれよ。あてを呼び出すにあたって、いわゆる白歯の乙女であること、っちゅう条件があるぞな。」

「うんうん。」

「いや、ミャー子に彼氏ができでもしたら、あても人形に戻るのかのぅ、ってぇ話ぞ。」

「鬼庭に彼氏・・・・。」

「相手は順当に行って、早乙女殿あたりじゃにゃーかと。付き合うのはええが、まぁ、そこんところ、いろいろ考えてつき合ってもらわんと、あても困る。そんなことを囁いたんに。」

 俺は思わず、

「・・・俺が鬼庭と・・? ぶはっ! ないないないない。それは絶対ないって。」

 吹き出しながら否定するのだった。実際、想像するだにありえないシチュエーションだ。地球上、最後に残った男女が俺と鬼庭であったとしても、俺は相手として鬼庭を選ばないだろうわけで。何か催眠術にでもかけられない限り、その組み合わせは永遠に成り立たないと、俺は断言できる。

 前を行く鬼庭の首筋あたりが真っ赤になって、

「おーい。鬼庭、待てよ。俺のバイト先にお前一人が行ってどうするんだよ。」

 という言葉も、激しく無視だ。

「待てったら。何怒ってんだよ。エリに彼氏とかなんとか言われて、赤面しちゃう子供な自分に恥じる気持ち、分からないでもないけどさ。」

 鬼庭は、ぷい、と顔を背けたまま、

「そこに恥じたんじゃないわよ。」

 と、俺の言うことを全否定だ。

「じゃあ、どこに恥じたって言うんだよ。」

「どこって・・・。どこでもいいじゃない! 早乙女の、おたんこなす!」

「おた・・。古くないか、それ。」

「古くてちょうどいいのよ、早乙女にはね。」

「意味が分かんないんですけど。」

 実際、鬼庭、怒りの矛先がどこに向いているのかよく分からず、エリに目をやっても、

「鈍感よのぉ、早乙女殿も。」

 と、にやにやするばかりだ。

「なんなんだよ、いったい・・・。」

 何だかよく分からないまま、俺達は伏見園へと向かうのだった。

 日没の時間はこの季節、だいぶ遅くなってまだ辺りは明るかった。天気がよくて、ほんのりと(しゅ)に染まり始めた浮雲(うきぐも)に、なでる夕風が気持ちいい。

 園の目の前にある橋の上まで来て、

「あらあら、九郎ちゃんと美弥子ちゃん。それにエリまで。どうしたんじゃ、そろって。」

 ばったりと、嬉しそうな顔をする目処千のバァちゃんに出会う。

「ああ、バァちゃん。散歩? 俺も一緒に行こうか?」

「九郎ちゃんも一緒じゃと嬉しいんじゃけど、まぁ、やめときんさい。明里さん、怒ってたしの。早乙女が遅い、っての。」

「うげ。」

 言われてみれば、すでに遅刻だ。

 鬼庭は、

「じゃあ、私とエリベルが一緒に行くよ。それでいいでしょ。ね。」

 と、俺を見て、それからエリに目をやる。

「あては別に構わんぞな。」

 一度若返ったせいか知らないけれど、心なしか目処千のバァちゃん、ぼけが治っている感じで、それでも、一人で散歩には行って欲しくなかった。なんとなく、またどこかへ消えていなくなってしまうんじゃないかと、そんな心配が先立つからだ。鬼庭とエリが一緒なら安心だ。

「じゃあ、頼もうか・・・。」

 言いかけて、俺はそのままぎくりと硬直した。

「あ。」

「お。」

 二人連れの奴らはそれぞれ一言ずつ。おまけの一声で、わん、と鳴くのは柴犬、寛次郎だ。宮下、と坂延といったか、地鏡の手下二人が立ち止まる。寛次郎、散歩中のようだった。

 エリに向かって駆け寄ろうとする寛次郎のリードを引っ張りながら、宮下、にこりと笑いかけてくる。目の笑ってないところが不気味だけれど。

「坂延さんと宮下さん。寛次郎の散歩かの。」

 自分をさらった当人達を前に平然と笑いかける、目処千のバァちゃんもバァちゃんだ。

「そうだよ、目処千の。そっちも散歩か?」

 坂延の方は屈託のない笑顔で、宮下と比べれば素のままの表情が出るタイプなのだろう。

 鬼庭は渋い顔して宮下達を見ながら、

「なんか、変なのに出くわしちゃったね。」

 と、警戒心を隠さない。

「ああ。」

「また何か企んでるのかしら。」

「そんな気がしないでもないけど、今に限ってはほんとに寛次郎の散歩なんじゃないか。」

「だといいけどね・・・。」

 俺達と宮下ら、どちらが動くともなく対峙した格好でいるところ、さらに聞こえる声だ。

「早乙女くんと鬼庭さんじゃない。あ、目処千のお婆様も。」

「地鏡・・・!」

 帰りがけなのであろう、優等生フェイスの地鏡が西日の中、こっちに向かってやってくる。

 目処千のバァちゃんは手を振ると、

「地鏡さん。また来てくれたんじゃ。」

 とか言っている。

「え、またって・・・。」

 俺は目処千のバァちゃんへふり返った。

「時々遊びに来てくれるんよ、地鏡さんも。」

「なん・・だって・・?」

 それは初耳だ。

「いったい何しに・・・? また、バァちゃんをさらうつもりじゃ。」

「さぁの。目的は知らんが、お喋りして帰ってくだけじゃし、拒んだらかわいそうじゃろ。あの子もまぁ、いろいろあるんじゃけぇ。来てくれるのはうちも嬉しいしの。」

「いろいろって、そりゃまぁ、裏の顔とか、いろいろある奴ではあるけれど。いつの間にそんな仲良くなったんだよ。」

「女同士の本音トーク、仲良くもなるんよ。」

「そういうものなのか・・・。」

 としか、俺には言いようがなかった。

 にこにこと笑いながらこっちへ来る地鏡に、俺と鬼庭は後ずさりしかねないほど警戒するのだが、

「二人とも帰るところ?」

 と、あくまでもその笑みを崩さない。

「あ、早乙女君はアルバイトか。頑張ってね。」

 寒気がした。地鏡の口から頑張ってね、なんてセリフが出てくるとは。

「あ、ああ。地鏡も帰りか?」

「ええ。今日はたまたま、こっちから帰ってみようと思って。」

 たまたま? それで偶然、俺達と出くわしたとでもいうのだろうか。地鏡の行動原理において、「たまたま」何かが起こるというのもずいぶん怪しい。それは偶然じゃなく、多くの場合、偶然を装った必然であるに違いないからだ。地鏡とはそういう奴なんだと、俺は今回、一連の騒動で学んでいる。

 歩いてきた地鏡、そのまま俺達とすれ違いざま、

「それじゃ、ご機嫌よう。」

 と言ったときの目。ぎんっ、なんて擬音が入るんじゃないかってくらい、冷たく、鋭い目つきで一瞬、地鏡は俺を睨んだのだった。

 やっぱり、地鏡は俺が老石を割ったことを忘れちゃいないし、今日、ここを通りかかったのもたまたまなんかじゃない。今のクリティカルな一瞥(いちべつ)をくれるために、わざわざこの伏見園の前を通りがかったのだ。

「宮下。坂延。帰るわよ。」

 あとは平然と、何事もなかったかのように立ち去る地鏡達。

 エリは俺にだけ聞こえるような小声で囁いた。

「これは、まだまだ注意が必要ぞな、早乙女殿。」

「・・・そうだな。」

 エリの言う通りだった。地鏡の野望は(つい)えていない。あの一瞥はいわば、新たな宣戦布告も同然だった。

「・・・私達も行こっか。」

 鬼庭がエリとバァちゃんを促す。

「早乙女、早く行った方がいいんじゃない?」

「あ! そうだった。」

 いつもの三割増しで冷たい、明里さんの顔が脳裏に浮かんで、俺は慌てた。

「それじゃあの、九郎ちゃん。」

 楽しそうに手を振る目処千のバァちゃんを見て、けれど俺は、たとえ地鏡の怨みを買ったとしても、その甲斐(かい)があったと思うのだ。バァちゃんは、自分の歳を、自らの時間を取り戻すことができたのだから。

 ふと、俺もバァちゃんみたいに、自分のとった歳を失いたくないと、そう思えるくらいの人生を歩めるのだろうか。そんなことを思う。いや、きっと歩めるんだろう。若返った目処千のバァちゃんや地鏡、ついでに鬼庭との時間はすでに忘れがたいものとなっているわけで、これらの時を、なかったことにされると言われても、やっぱり俺は拒むだろう。いい思い出も悪い思い出も、分かちがたい自分の一部となっているんだから。歳を取るってそういうことなんだろう、きっと。

「よしっ。明里さんに怒られに行くか。」

 日が暮れる前にと伏見園に駆け込むその空の下、茜色に染まり始めた雲の色はなんだか、美しく歳をとった目処千のバァちゃんみたいな、なんてことを俺は考えるのだった。

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