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02話

いろいろ修正点が多くてすみません。まだ2話目ですが全体の設定を変えたりしてます。

壁も天井もなく、地面すらもみえないがなぜか立っていられることに不思議だったが、その前に自分はあの勇者に殺されたと思い出し、ここは一体どこなのかと疑問を抱く。

しばらく周りを見渡すが何も見えず、ただ空間が広がっているだけでどうすればいいのか思い始めていたとき

「起きたかな?」

と背後からいきなり話しかけられる。

「!!誰だ!?」

先までは確かに誰もいなかったはず。いきなり生じた気配に思わず距離を取り戦闘態勢に入る。しかし、戦闘態勢に入った魔王を見てもその人物は子供を落ち着かせるような態度で

「まぁまぁ、そう警戒しなくてもいいんじゃないかな?別になにもしないよ?」

「・・・・いつからそこにいた?」

自分への態度をみて敵意はないと判断するが、どうやって背後を取られたのか分からず、相手の意図が読めずにそう問いかける。

「んー?、最初からここにいたというか・・正確に言うと僕がいるところに君が来たというべきかな?」

「は?」

「っていうか僕が君をここに連れてきたんだけどね。」

そういいながら面白そうに笑う。 

よく見ると男?は少年または少女といえるような見た目でしかし性別が判断できないような中性的な外見だった。喋り方からすると男性のようだが、

顔は整っていて、腕は細いと思うが痩せてるというほどではない。背は低いが子供とは呼べないくらいには高い。

「私をここに連れて来たと言ったが・・・私は勇者に敗れ、殺されたはず。一体どうやってここに連れてきたというのだ?」

少年らしき人物は興味深そうに魔王を見ながら

「そうだね。あのとき君が死んだからここに呼んだんだ。まぁ・・さすがにあれは可哀想だったからね」

「可哀想だと?」

思わぬ単語につい口に出す。

「ああ、あれは正直ずるいからね。まず言っておくけど、君を殺した勇者はあのとき、君がトトメを刺して一回死んだんだ。」

「一回死んだ?・・・しかし・・」

「んー・・・順を追って説明しようか。

まず、僕は・・なんていうか、いわゆる神というものなんだよ」

その言葉を聞いて驚く魔王。しかし、魔王の様子を気にせず話を続ける。

「でも、神というのが僕だけじゃなく他にもたくさんいる。僕たちは下界ー君が生きていた世界のことね?そこの生き物の信仰から力を得るんだけど・・

僕らにも好みっていうか・・好きな種族とかがいる訳で、特定の種族に加護を与えたりもしてる。そして、言いにくいけど・・ほとんどいないんだけど、特定の種族を嫌ってる神だっている。」

なぜその話になってるのか分からず訝しがる魔王。

「それで、ここからが本題だけど、君ら魔族を嫌ってる神がいて、自分が好きな人族の一人にちょっとやり過ぎってくらいの加護をかけちゃって・・」

「・・・その一人が私を倒した勇者だと?」

魔王の言葉を聞いてばつの悪そうに目をそらす。

「そ、それと、加護を与えた後に魔族についてあることないこと吹き込んだり・・」

それが神のやることかと呆れて思わずため息をつく

「・・・・・・で、なぜ私をここに?先ほど私をここに連れてきたと言ったが・・」

それを聞いて、思い出したように

「そうだった。さすがにやりすぎたと思ったからね。僕がやったわけじゃないんだけど、同じ神としてどうなの?みたいな。

それで、いくつか希望とか聞いてそれを叶えたうえで転生できるようにすることで詫びたいと思うんだ。」

「ほう、転生・・つまり新しく生まれ変わるということか?」

「そうそう。それに希望とかあったらいってくれれば最大限応えるよ!」

魔王がくいついたのでで、嬉しそうに答える。

「希望といってもどんなことを言えばいいのか分からんが・・」

その言葉になるほどという感じでうなずく神

「それもそうか。・・・たとえば次の生でなりたい種族とか、ほしいスキルとかあれば言ってくれれば叶えるよ?」

その言葉に考え込む魔王。

(・・自分が魔王として生きていたときは、立場やらであまり自由に動けなかったが・・・ふむ、つまり立場にとらわれないもの、そして魔族などの希少性・・数が少ない種族だと厄介か・・」

そうやってかなりの時間を考え込み、結論を出したのか口を開く。

「希望としてはもっとも数が多い人族。スキルとかは生活に便利な程度で構わない。必要なスキルは自分で手に入れよう。あと、貴族などのしがらみのある立場じゃなければいい。」

「うーん・・それで全部かい?望むなら死ぬ前のステータスや所持スキルをつけるけど?」

神の提案を聞いて首を横に振る

「いい。生まれ変わるのだし、せっかく鍛え直せるんだ。それにあまり目立つといろいろ厄介なことになると思うのでな。」

「それもそうだね。では今言った条件で転生させるよ。あ、それとせっかくだし僕の加護もつけよう。」

「加護か・・・加護ならば問題ないか。」


「じゃあ・・よし。では、もう会えないけど、頑張ってね」

「ああ・・感謝する。」

薄れゆく意識の中で聞こえた声に返事をし、そのまま意識を手放す。



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