第四話 果てた黒い鳥と光り輝く光の子
魔女エナガが一人で食卓を囲んでいたころ、あけびは道に横たわる黒い鳥を………。
魔女エナガがくる1日前の夕暮れ時。お腹を空かせてトボトボと歩くあけびは、今日のご飯のことであたまがいっぱいだった。
ふと足元を見ると、薄汚れた黒い鳥がだら〜んと力なく転がっている。
あけび
「……ん〜? わぁ、真っ黒な……石? それとも、誰かが落とした焼きおにぎり?笑」
黒い鳥(心の中)
(……誰が焼きおにぎりだ。見て分からんか、気高き一族の成れの果てだぞ……。おい、つつくな。)
あけびはゆっくりと屈み込んで黒い鳥をまじまじと見つめる。
黒い鳥はピクリとも動かないが、あけびの純粋な(天然な)瞳と視線がぶつかる。
あけび
「……あ、鳥さん 生きてる…。でも、なんてボロボロなんだ……。お腹が空いて倒れちゃったの? かわいそうに……」
黒い鳥(心の中)
(ふん、哀れみなど不要だ。我はただ、世界の理を調整するために休息して……)
あけびはガサゴソと懐から自分用のなけなしのおむすびを取り出す。
そして、それを半分に割り、倒れている黒い鳥のくちばしの先に、無理やり押し付けようとする。
あけび
「これ、ぼくの晩ごはんだけど、半分こしよう! 食べて!元気が出るよ!
……あ、でもこの鳥さん、黒くてちっちゃくて…、ゴマみたいだから、おむすびの中に入れたらちょうど具材っぽくなるかも?笑」
黒い鳥(心の中)
(……!? 貴様、今なんと言った? 恩を売るフリをして、我を米で包んで「具」にする気か!? ……恐ろしい「捕食者」の目だ……!)
結局、あけびの温かい手のひらに包み込まれ、強引に連れ帰られる黒い鳥
抵抗する魔力も残っておらず、黒い鳥はあけびの「具材発言」に怯えながら、初めて「人間のぬくもり」を知ることになった。
厨二病かな
ノシ




