2話 決別
青い空が赤く染まったら、それは空と言えるのだろうか。
………………………………………………。……………………、言えるねw
いつものうざい修行の帰り、突如空が赤く染まった。
そして表れたのはあの魔王直属の配下、つまり魔王軍だった。
魔王軍将軍ヴァダ
「フン、世界1位と名高い魔導士も、小娘を守りながらでは形無しだな。このまま『圧』だけで押し潰してやろう……」
空気がひび割れるような圧が魔女エナガを襲う
「……あ、が……息が……。師匠、ごめん……私……」
師匠
いつものふざけた調子ではなく、静かな声で
「……やれやれ。アホ毛をキュッキュと結んでやったばかりなのに、そんな顔するんじゃないよ、まお……魔女エナガ。」
「師匠……? なに、その光……」
「いいか、これは『修行』の延長だ。私の魔力の3分の1を、今からお前にトランスファ(譲渡)する。」
「えっ、待って、そんなことしたら師匠は……!!」
「10年だ。10年経てば、またアホ毛を結びに来てやる。私の1番弟子として誇りを持て。
……また会おう、我が子よ」
その瞬間、師匠の体が光の粒子となって消えていく
魔王軍将軍ヴァダ
「なっ、消えた!? 逃げ出したか! フハハハッ、残されたなぁ小娘、まずは貴様から引導をわたしてやろ
俯いたまま、魔女エナガの声の温度が零下まで下がる
「黙れ」
ゆっくり顔を上げるエナガ、その瞳には、かつてない冷徹な光が宿っている
師匠は言っていた……『うろ覚えでも、型が合ってれば死ぬ』と。……やってやろう」
「なんだその魔力………、まさか、世界2位のルートか!? いや、それ以上の……!」
エナガ:「>>>ギガディブォイド<<<」
真夏の赤道直下の太陽のようなまばゆい一閃、瞬時にして魔王軍が消滅する
「…………。…師匠? どこ? ……ご飯、冷めるよ……?」
風の音だけが響く荒野。エナガの心に、ぽっかりと大きな穴が空いた瞬間であった
「いかないでよ、師匠…………、」
……、




