第8話 表と裏
チアが仲間に加わってから、チアとの仲が良くなってきました!
夕食後のまったりした時間
テーブルには、あけび特製の「魔女エナガも納得のツヤツヤ肉団子」の空皿が並んでいる。
くろまめは皿の端で満足げに羽を膨らませている
「あはは! もう、チアさん食べすぎだぞ! それ、くろまめの分だったのに!」
(口元を拭い、いつになくリラックスした表情で)
「ふん……世界2位ともなれば、栄養補給も戦いなのだ。それに、このくろ…まん?…、は食べすぎると飛べなくなるだろう? 俺が助けてやったんだ
くろまめがベチッ!とチアの額を羽で叩く
「あーあ、師匠怒らせたわね。ねえ、チア。あんたさっき肉団子を魔法で浮かせて口に運ぼうとして、自分の鼻にぶつけてたわよね。あれ、世界2位の精密操作(笑)?」
「なっ……! あれは、重力魔法の揺らぎが……っ!」
エナガとあけびの爆笑につられ、ついに堪えきれずに吹き出す
「……くっ、ふふふ……! ははははっ! お前たち、失礼すぎるぞ……! あはははは!」
リビングに響き渡る、屈託のない笑い声。
チアの顔から「世界2位」の険しさが消え、年相応の少年の瞳が輝く。
だが、その瞬間
「あはは、は……っ、……ぅ、…………ッ!?」
急に、チアの表情が凍りつく。
喉の奥から、何かに締め付けられるような短い呻き。
チアはガタッと椅子を蹴立てて立ち上がり、笑い声の余韻が残る空気を切り裂くように、自分の部屋へと駆け出す。
「えっ、チア!? ちょっと、どうしたのよ!」
追いかけてきたエナガとあけびが、扉越しに立ち止まる。中から聞こえてくるのは、尋常ではない音
>>バンッ!!!<<
激しい衝撃音が、家全体を揺らす。
一度、二度机を、あるいは壁を、拳が砕け散らんばかりに叩きつける、呪いのような台パンの音
チアの部屋の中から、低く震える声が聞こえる
「…………こっちに、来るな…………っ。……笑うな。……言うな!!」
扉の隙間から漏れ出るのは、冷たい魔力と、獣のような荒い呼吸。
リビングに残されたくろまめだけがその音の正体、膨れ上がる怒りと悲しみを、物理的な痛みに変えて抑え込もうとする悲鳴を、静かに見つめていた。
あけびは困惑して笑いながら
「え、えへへ……。チアさん、また照れ隠しで暴れてるんですかね? 机、壊れなきゃいいけど……」
「もう、極端なんだから。せっかく楽しく食べてたのにね」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!
バァン!!!
チアが何かから転げ落ちる音がした
「ちょっとwなにしてんのよww騒がしいわねぇwww」
「そうだね〜www」
次の日
「………おはよう。あいたた………。」
「どうしたのよ!その包帯は!?www」
「ぐるぐる巻きじゃん!wwwお前さてはドジっ子だな〜??ww」
ルートはぐるぐるの包帯をさらにきつく締めて酷く憔悴した目をしていた。
ノシ
エタりません。
今日はちょっと遅れちゃいましたが。
では、また ノシ




