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暗闇の彼方
現地は依然として緊迫し、停電が続き、医療機器の使用が制限される厳しい状況が続いていた。
MORUチームは懐中電灯の光を頼りに処置を続けるが、不安は募る。
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ある夜、重症患者の一人が急変。
酸素供給が途絶え、命の灯火が消えそうになる中、神崎は冷静に手術用の携帯酸素ボンベを準備し、チームと共に応急処置を行う。
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その時、現地の医師が懐疑的な目を向ける。
「こんな状況で何ができるというのか?」
神崎は答える。
「できることは限られているかもしれない。
だが、あきらめることはできない」
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処置は成功し、患者は一命を取り留める。
その奇跡に、現地のスタッフも徐々に心を開いていく。
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チームは暗闇の中でも希望の光を灯し続け、医療活動を続行する決意を新たにする。