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信頼の彼方
現地の政治的対立が激化し、MORUチームの活動範囲が制限され始める。
地域の武装勢力が医療物資の搬入を阻み、救援活動に影を落とす。
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神崎は現地の保健局長との交渉に臨む。
だが、言葉の壁と相手の疑念が交錯し、容易に信頼関係は築けない。
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NEPTのレイラが通訳を務め、神崎の誠意を伝えるが、保健局長の冷たい態度は変わらない。
彼は「外部の介入は、我々の主権を脅かす」と言い放つ。
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そんな中、重症患者の容態が急変。
医療チームは限られた資源で全力を尽くすが、政治的妨害は一層厳しくなる。
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チームの一員、南雲が保健局長の心境に気づき、密かに交渉を試みる。
信頼の壁を少しずつ乗り越え始める兆しが見えてきた。
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神崎はチームに言う。
「医療だけじゃなく、人の心も救わなきゃならない。
ここが、俺たちの本当の戦場だ」