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限界の彼方
災害から数日が過ぎ、現地の感染症が急激に広がり始めた。
MORUチームとNEPTは、伝染病対策と救命活動の両立を迫られる。
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妊婦の容体が急変。
医療資源が限られる中、神崎は人工呼吸器の優先使用をめぐり苦渋の決断を迫られる。
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南雲が新たに発症した患者の治療に専念するが、感染リスクにさらされる。
チーム内にも緊張が走る。
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ある夜、停電と断水に見舞われ、現場の医療活動が一時停止。
だが神崎たちは懐中電灯と最低限の装備で処置を続け、命の灯を消さない。
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レイラは神崎に問いかける。
「限界はどこにあるの? 私たちは何を犠牲にしても戦い続けるべき?」
神崎は答える。
「限界は、自分たちで決めるものじゃない。
命が消えるその瞬間まで、俺たちはあきらめない」
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感染拡大の中、チームは命の重みと限界に挑み続ける。