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当然、断罪しますわ。  作者: 紅月
5/22

わたくし、予知など出来ませんわ

書いた本人もびっくりだろうなぁ。

「シスレー公爵令嬢。これから学園長に挨拶に行くのですが、学園長室まで案内をお願いしても良いかしら?」


ふわり、と微笑むエレオノーラは頭を下げているイヴォンヌを咎めるつもりはない、と言う意味で案内を頼んだ。


「喜んで」


高位貴族の令嬢らしい、優雅なカーテシーにエレオノーラ達は頷いた。ステファノンの取り巻きは彼女が何者か理解できないのか、更にイヴォンヌを怒鳴ろうとしたが、ステファノンがそれを遮った。


「隣国からの大切な留学生の方々に醜態を晒すな。失礼しました。学園長室までは私が……」

「不要です。下でモノを見る方と仲良くなどしたくありません」


ステファノンの言葉を遮り、拒否をしたエレオノーラを取り巻き達が、不敬だと叫ぼうと睨むが、デビッドの鋭い視線に怖気付き、開けた口をハクハクさせ、言葉を呑み込んだ。


どうやらこの面倒な一団はエレオノーラの事を知らない様だ。

マルケナスの高位貴族の子息でありながらこのていたらく、乾いた笑いすら出てこない。


「エレオノーラ、案外、貴女の想像力は現実的なのかもしれないね」

「そうかもしれませんわ。ですが、それを本当に行えば、物語よりも悲惨な現実になるかもしれませんわ」


既に2人はステファノン達を視野に入れず、居ないものとして会話をしていた。


「エレオノーラ王太女殿下。わたくし、殿下のお書きになった物語の大ファンなのです」


学園長室に案内するイヴォンヌが頬を染めて、エレオノーラを見詰めている。


「嬉しいお言葉ですわ」

「特に『薔薇は棘まで美しい』は何度も読み返してしまうほどです」


『薔薇は棘まで美しい』はエレオノーラが最近書いた、所謂ざまぁ返しの話だ。

しかも、今の状況によく似ている。


「シスレー公爵令嬢。物語と現実を混ぜ合わせて見る事は良い事ではありませんが、何らかのお役に立てれば幸いですわ」


エレオノーラの言葉に、イヴォンヌは静かに頷いた。

ウチの猫

おっさんなのに甘えん坊だ。私の膝の上が定位置だが、寝る時は胸の上で寝る。6キロは重い。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 王太女では? [一言] 王太子の子は男性を指します。女性の場合は子が女となります。修正した方が良いのでは?
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