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当然、断罪しますわ。  作者: 紅月
3/22

わたくし、短期留学に行きますわ。

ほんわかさんもいいかも。

「やれやれ。では、カサンドラでは如何かな?」


カサンドラはデビッドの祖母の名前だ。


「女公爵で女傑で有名ですから、使い勝手が良くありませんわ」

「それはこの国だからだろ」

「ですが、やはり使いたくないですわ」


大切な婚約者の身内の名前はどうしてもその為人が影響してしまうので遠慮したい。


強欲な男爵令嬢の名前はスラスラ出るのに、やはりメインの令嬢の名前はどうしても浮かばない様だ。


「それから、来月から隣国マルケナスに短期の留学をする用意は終わったのかな?」


デビッドの言葉に、ハッとエレオノーラがライルを見ると


「勿論、終わっております」


と、恭しく白髪交じりの頭を下げる。

子供の頃から一緒にいるデビッドとライルは、エレオノーラの事を深く理解する頼もしい存在だ。


「物語も良いけど、公務や学業を疎かにするなら、これから……」

「見聞を広める為、わたくし、頑張りますわ」


エレオノーラはサティナス王国の次期女王。


豊かな金髪にサファイアの様な蒼い瞳をした美少女で、才能もある才色兼備。


夢見がちな所もあるが、けっして頭の中がお花畑の残念な王太女では無い。


黒髪に金色の瞳をした青年はデビッド・サラス公爵。


歳は、エレオノーラの一つ上の19歳と若いが既に公爵位を継承し、宮廷でもその実力を遺憾無く発揮している。

そして、エレオノーラの幼馴染であり婚約者でもある彼は、エレオノーラを溺愛している。


「本来なら俺の方が敬称を付けてエレオノーラの名前を呼ばないといけないのに……」


デビッドが愛しい婚約者を困った顔で見ると、エレオノーラはキョトンとした顔でデビッドを見る。


「年長者に対して敬意を払うのは当然ですわ。わたくしが即位したら其処は一考しないといけませんが」


大国の王太女である真面目だが柔軟な思考を持つエレオノーラ。


王家の一員である事に対しての誇りを持っているが、それを振りかざす事を嫌ってもいる。

彼女に仕える者達はそんな誇り高く、優しい彼女の側仕えである事が誇らしかった。

ウチの猫

猫は水が苦手だと言うけど、ウチの猫は風呂にトラウマを持っている。ウチの猫になってすぐ、大運動会をしてた時、風呂に飛び込んだ。うん。ヤンチャでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] ウチの猫も一度お風呂にダイブしました。 懲りずにお風呂場によく居ます。
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