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当然、断罪しますわ。  作者: 紅月
20/22

わたくし、そろそろ筆を置きます。

本編は此処で完結。

イヴォンヌさん達の後日談を少し書いて完全完結にしたいと思ってます。

「それであの自称ヒロインはどうなりましたの?」


エレオノーラがデビッドの顔を覗き込む様に質問をした。


「働いてますよ」


アルフレッドがカップを優雅に持ちながら、サラッと答える。


「何方で働いていらっしゃるの」


イヴォンヌも知らなかったのだろう。不思議そうに首を傾げた。


バーグ男爵家もフェノミナ、マルタの家から莫大な慰謝料を請求され、アップアップしており、娘のミアを何処かの貴族に嫁がせ、仕度金で賄おうとしたが問題を起こした娘の仕度金など高が知れている。


その為、娼館へ売る事も考えられたが王家からもってこいの仕事を与えられ、ミアは強制的にそこに送られた。


「重犯罪人が居る獄中の掃除婦だよ」


成り手のいない仕事ゆえ賃金は高い。


「妥当な判断だと思いますわ。男性に囲まれる事を何よりも望んでいた方ですから」


エレオノーラは納得、と言いたげな顔で頷く。

重犯罪人ばかりではあるが、男性は男性だ。

この際、男達の見た目はミアに目を瞑ってもらおう。



エレオノーラ達は数日後サティナスに帰国した。


「今度の物語は随分人気だね」


デビッドがクスクス笑いながら、帰国して数ヶ月後、新しく発行されたエレオノーラの物語をパラパラ見ている。


「現実と物語の融合ですわ」

「シスレー公爵令嬢から熱烈なファンレターも届いている様だしね」

「ええ。イヴォンヌ様に約束しましたの。あの方達は、当然断罪します、と。まぁ、物語の中ですけどね」

「事実を全部書くわけにはいかないからな」


頭のおかしい男爵令嬢と人生から転落した男達の物語は市井でかなり人気だ。


「ですが、真実は小説より奇なり、とはこの事ですわ」


エレオノーラもデビッドが持つ本に目を向け、クスクスと笑う。


エレオノーラとデビッドの結婚も後半年に迫っている。


「そろそろ、紙ではなく私を見て欲しい」

「そうですね。物語よりも現実の方が大切ですもの」


デビッドから本を受け取り、机に置きエレオノーラはデビッドを見詰めた。


物語よりも愛しい人が大切だと。

本編は此処で完結します。

読んで下さった皆様、ありがとうございます。

誤字脱字、今一の表現力も多々ありますが、ブックマークを付けてくださった方々に感謝しております。

後日談は少し遅くなりますが、近日中には更新したい、と思ってます。

また別の物語でお会いできる事を楽しみにしております。


ウチの猫は今日ものんびり人のベッドを占拠している。

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