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当然、断罪しますわ。  作者: 紅月
19/22

わたくし、何もしてませんわ。

攻略対象者の末路。ぬるいけどね。

「私はあの女に騙されていたんだ」


ステファノンはミアが唆し、ミアが毒を用意した、と鉄格子を掴みながら叫んでいるが誰も信じない。


それにもし、その事が本当ならばステファノンは自分で自分の首を絞めた事に気が付かない愚か者だ、と言う事を叫んでいる事になる。


貴族牢ではなく、平民の牢は石壁が剥き出しの寒く汚い場所。

王子である自分をこんな場所に、と叫ぶが身分を剥奪された彼に同情する者はいない。


未遂とはいえ王太子暗殺の罪は非常に重い。

どれ程の刑を受けるかは、マルケナスの司法に任せる、とエレオノーラは量刑に口を出すことはしなかった。



夜会の後、アルガン宰相令息とハモン騎士団長令息は自分達の有責で正式に婚約破棄をされ、莫大な慰謝料と迷惑料を支払った。だが、それ以外は王家から大した罰は受けていない。


当初の計画では、婚約者であったフェノミナ・レント侯爵令嬢やマルタ・レーネ伯爵令嬢に冤罪を被せ、相手有責で婚約を破棄しようとしただけだ。


当日は、無様な失敗を晒す前に、何も出来ずただオロオロしていただけだが。


だが体面を重んじる高位貴族に嫌がらせをしたり自分勝手な言い掛かりをかけたのだから、両家から其々に莫大な慰謝料と迷惑料を請求された。


廃嫡や追放はされなかったが彼らは家名に泥を塗った、と家族や周りから白い目で見られ、次の婚約など多額の結納金という名の援助を付けるなど条件を破格にして申し込んでも、どの家からも断られ、社交界では冷笑に晒され、肩身の狭い思いをしている様だ。


「重罰だけが罪を償う方法では無い。自分の愚かさを目の前に突き付けられ、嘲笑われる方が辛い事もある」


デビッドの言葉に、アルフレッド達は頷いた。

ウチの猫

猫は毛繕いをする。ウチの猫も毛繕いするが、やり過ぎてお腹の所がかなり薄毛になってしまった。ストレスか?と焦ったけど、本人まったく気にして無かった所を見ると暑さ対策だったのかも。

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