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当然、断罪しますわ。  作者: 紅月
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わたくし、新しい物語を思い付きました。

ぬるい断罪です。

「わたくし、イヴォンヌ・シスレーはアルフレッド第一王子殿下を婚約者に選びます」


凛とした声が会場に響いた。

驚愕に目を見開くステファノンとは別の者が場違いな事を叫んだ。


「どうしてアンタがそんなモブの婚約者になってんのよ」


派手なドレスを着たミアがイヴォンヌを指差しながら叫ぶが、あれほどミアに肩入れしていたステファノンが離れた場所でミアを冷ややかに見ている。

その目は既に愛情が失せた様な、熱の無い色をしている。


「モブ?意味が分かりませんが、アルフレッド王太子殿下を指差すなど不敬ですわ」


イヴォンヌがサッとアルフレッドを守るように一歩前に出た。


「アルフレッド王太子?王太子はステフで、そんな奴ゲームに居ない。此処はヒロインのアタシだけがモテまくる世界なの。悪役令嬢のアンタは断罪されて、処刑されなきゃいけないの」


喚くミアの周りでオロオロする令息達を皆、冷ややかに見据えている。


「デビッド様。新しい物語の案が浮かびましたわ。今度の物語には異世界から来た方が……」

「現実的では無い、と言いたいが実際居るからね」

「はい。そしてこの世界が異世界の物語の中だと思って好き放題になさって、令嬢にぺちゃんこにされますの」

「なんだろう、凄く面白そうな予感しかないよ」


デビッドが苦笑しながらエレオノーラを見詰めた。



当然だが、ミアは夜会で騒ぎを起こし、アルフレッドやイヴォンヌを罵倒したことが不敬罪となり、あっという間に会場から引き摺り出された。


「ステファノン元王子を拘束しろ」


エレオノーラの送別会を騒がせたミア達が騎士達によって連行された後、ポツンと立つステファノンをアルフレッドが拘束する様騎士に命令を出す。

ウチの猫

ウチの猫は小腹がすくと文句を言うので寝る前にちょっとだけカリカリを上げていますが、食べてもすぐに次を要求する。

君の胃袋は宇宙か?

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