高校生は幼なじみの恋人JKと子育てについて話します。
ある日の昼休み
「ねーねー、あたしらって恋人じゃん?」
「ああ、そうだな」
「そしたらさ、このまま将来結婚するじゃん?」
「まあ、そうなるな」
「そしたら子供が出来るじゃない?」
「うむ、やることやったら出来るな」
「そしたら子育てってしなきゃならないじゃない」
「うむ、子供が出来たら子育てする。自然な話しだな」
「そしたら、どれくらいお金って掛かるのかな?」
俺は暫し思案する。
「よくさ、ネットとかだと『子育て一人3000万!!』とか言ってるけど、もし二人とか三人とかだと凄いお金じゃない?
もー、四人だと億超えちゃうし」
「いや、そうだと限らんだろ。大体、お前んち三人兄妹だし」
「あー、そういやそうかー。どう考えても、ウチはそんな金持ちじゃないし」
「だろ?」
「でもさ、何で一人3000万って言われてるんだろ」
「何か、昔の保険屋のセールストークらしいぞ。ちょうど語呂もいいし」
「そうなの?」
「ああ」
「実際はどれくらいなんだろ?」
「まあ、人それぞれだろうけど、1800万とからしいな」
「うーむ、それでもお高い…」
「けど、二人目、三人目になると一人頭安くなるみたいだな」
「そうなの?」
「らしいな」
「単純な足し算じゃないのかー。
ということは、一人より二人とかの方がお得…」
「単純に考えるとそうなるな」
「うーむ、奥が深い。
でも、一人3000万って言うのは、セールストークだったのかー…。
みんな一人3000万3000万言ってたけど」
「そういうのは都市伝説に近いけど、意外と皆、出所を調べないよな」
「そうよねー、って何でアンタがそんな事知ってんのよ?」
「興味があったからな。
実際、子供が出来ていきなりあたふたするのもあれだし、ネットの分かりやすい所に正解があるとは限らないしな」
「こーいうのも学校とかで教えて欲しいよねー」
何気ない午後のひとときだった。
おしまい。