大会24日目 打たれる心
[打たれる心]
酉武幸二の本来のポジションはライトだが、この日はセカンドとして出場していた。
7回裏、外野まで打球を飛ばした打者走者が1塁を蹴った。センターからボールが来る。タイミングはアウトだったが、打者走者のヘッドスライディングにより、判定はセーフとなった。
どうしてただの野球の試合でそこまでするのか、幸二はその選手に尋ねた。その選手はこう答えた。病気の妹が俺のプレーを見てるからだ、と。
[試合結果]
・似島学園高校 対 基督ガウディ高校
基督/700 003 000/10
似島/020 212 203x/12
基督ガウディは初回の大量得点で油断が生まれた。
・平成広島高校 対 安芸工業高校
安芸/012 105 1/10
平成/000 101 0/2
安芸工業は6回の3者連続タイムリーで試合を決めた。
・西日本大学附属高校 対 本馬高校
本馬/003 111 230/11
附属/012 220 020/9
本馬が粘りある投球で逃げ切った。
[順位表]
1/附属/23/14-0-9/.609/-
2/基督/22/13-0-9/.591/0.5
3/安芸/21/11-0-10/.524/2.0
4/似島/22/10-0-12/.455/3.5
5/平成/21/9-0-12/.429/4.0
5/本馬/21/9-0-12/.429/4.0
[次回予告]
大会25日目
・安芸工業高校 対 似島学園高校
・平成広島高校 対 西日本大学附属高校
特集:白とボールとファンタジー