25話 げげげ
あらすじ
ネコは覚醒した。
アズマは覚醒していない、以上。
アズマver
くそっ、あれから1時間半裸で瞑想したけど全然覚醒できない!なんでできないんだ!あと何で俺は風邪ひかないんだ!寒さにも慣れてきたわ!
「なあネコ、チャクラの位置を順番に教えてくれよ、場所触ってさ」
「キシシ...それは無理かも」
「何でだよ!イジワル!」
「そういうことじゃなくて、第一チャクラの位置が...ね」
「どこにあるんだよ第一チャクラ!」
「アズマで言うと...ちんの...」
「なんだって?」
「だから、...ちんの後ろ...」
「なんだよ!はっきり言えよ!」
「...もう!ちん◯んの後ろら辺だよ!」
「何はっきり言ってんだよお前!?」
「アズマが言えっていったんじゃないか!...ぐすん」
何泣いてんだよ。ちん◯なんて人類の半数が持ってんだろ。あとなんで俺は女性陣に睨まれてるんだよ。
「アズマくん...さすがに擁護できないわ」
「そうですよアズマ氏...セクハラ最低」
「アズマさん見損ないました」
「なんでやねん!驚きすぎて関西のクォーターが出てきたわ!」
「おじいちゃんかおばあちゃんが関西人だったのね...」
「まあセクハラでもなんでもいいから、ネコ触って第一チャクラ意識させてくれ」
「ば、馬鹿じゃないの!?できるわけないだろ!!!変態!!!」
「なんでやねん!?男同士なんだからかまへんがな!」
「微妙にうざいわねその関西弁...」
散々揉めた結果、俺はパンイチになって膝をつき、頭を地面に着けて手は尻に当てていた。
「いや何でだよ!何でこんなポーズしなきゃいけないんだよ!こんなポーズしなきゃ覚醒できないの!?だったら覚醒なんてしなくていいよ!」
「なかなかの光景ですね...正直今までのアズマ氏が正常に見えてきました」
「ねえ、本当に大丈夫?こんなポーズ人に見せていいの?何かの罪に問われそうなポーズなんだけど」
「覚醒の目で見たらアズマの顔真っ赤だよ」
そんな俺を尻目に、女性陣は話し合い、ダッシュ中野にカンチョーさせる事で落ち着いた。尻を尻目にってか?やかましいわ!(ヤケクソ)
「い、いいんですか?あ、アズマさん?」
「いやもういいよ...早くやってくれ...覚醒とかより早くこの体勢をやめさせてんぐぅ!?」
こいつ本当になんなの!?今俺が話してる途中でしょうが!カンチョーの刺激は俺の脳天まで突き抜け白目を剥いてしまった。そしてその刺激は体内の鍵を全て壊したような感覚になった。何冷静にカンチョーレビューしてるんだ俺は...もうお嫁に行けない。
「ぐはぁ!はぁ...はぁ...」
「見てられないわね、どう?アズマくん、何か変わったとこ...ろ...」
「あ、あ、アズマ氏!覚醒成功ですよ!」
そうなのか?確かに体が一直線に解放された感覚はあるが、ネコみたいに視界が変わったり、盗人のリーダーみたいに鼻が良くなったりしてないぞ?
もしかして、まだない最強の能力が解放されちまったかぁ?(にやけ舌打ち)
「うん、アズマさん明らかにさっきと違うところがあるよ」
「そ、そそうだね、麦ちゃん」
「キシシ、やっと終われるね」
「そ、そんなに変わったのか?どうなってんだよ?俺も見たい!」
ワクワクしていると会長が手鏡を渡してきた。会長...ちゃんと乙女なんですね、てっきりズボラかとごべんなさい!
「いったいなぁ、...こ、これは!?」
張られた頬をさすりながら、鏡を覗き込むと、自分の変わった姿が写し出されていた。
「「「「「髪の毛が1本立ってる」」」」」
「くそが!何だよこの能力ゴミじゃん!!!」
俺の頭には1本髪の毛が立っていた。これのどこが覚醒なんだよ!頼むから妖怪アンテ◯とかであってくれ!




