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パンデミック起きたけど生き残る気力がない  作者: ちぐい
二章 ろりと犬とダッシュと編
50/76

13話 まりか

しばらく出せず申し訳ありませんでした。しかもめちゃくちゃ短いです。

 アズマver


「会長…なんで…ここに?」


「はぁ…はぁ…ふっ、迎えに来たのよ」


 呆然とし、息を整えている会長に話しかけると、笑いながら「迎えに来た」だなんて言い始めた。いや、あんたまだ噛まれたことないのにあぶねぇだろ。

 それに、俺は()()()()()。だから来てもらったのは悪いけど…。


「すんません…おいてってください」


「え?」


「俺…もう駄目っす」


「な、何言ってんのアズマくん?ほら早――」


「無理ですよ…わかるんです」


 そう、自分の体は自分がよくわかる。今回に限ってはハツメよりも俺の方が詳しいって確信がある。

 何か悟ったのか、会長が涙ぐみながら話しかけてくる。分かってくれましたか。


「アズマくん…!」


「会長…お願いがあるんです」


「うんっ…うん!わか――」


 ギュルルルルルルルルル〜グゴゴゴゴ!!!


 怪物の叫び声のような音が鳴り響いた…俺の腹から。


「…アズマくん?」


「…はい、なんすか?」


「…あの、お願いって…」


「腹減ったんで飯くださごべんなさい!」


「紛らわしいわ!!!」


 なんか久しぶりに張られたような気がする。あの、一応今回も怪我人なんですけど…。


 ――――――――――――――――――――――――


 会長も食いもん持ってなかったから、一度モールに戻ることにした。赤パンダ踏みつけてたら加減間違って右足怪我して歩けないので会長に肩を借りながら歩く。歩いている間に全容を伝える。


「なるほどね、それにしても赤目のパンダってことは、アズマくんやネコくんと同じレベルかもしれないってことでしょ?よく勝てたわね」


「まぁ勝った結果がこれですけどね」


 それを聞いた会長が改めて俺を見る。悲惨なもんだろ、右手は潰れ、左腕は二の腕食い千切られ、目立った傷はそれくらいだが全身打撲だの炎症だの、とりあえずボロボロを掻き集めたような身体だな。右足は完全に自爆だけど。


「やっぱりその髪、あまり似合ってないね」


「こんだけ言えることあってそれ言う!?」


 さっき会長に言われるまで気づかなかったが、どうやら俺の髪は全部白くなったらしい。厨二心がくすぐられるぜ…。


「応急処置は自分でしたの?」


「ええ、といっても血を止めるために縛り上げた程度っすけどね」


「そう、なら早く帰って治療しないとね」


「てかモールに戻って大丈夫なんすか?会長はまだ噛まれてないんだし」


「アズマくんをせっかく見つけたのに餓死されても困るじゃない」


「いやぁ、当たり前の話でしたけど運動するとカロリー消費するんですね」


「全く、本当に紛らわしいよ。あと私が噛まれてもO型だから助かる可能性が高いわ。だから気にしないで」


「あれ?会長ってO型でしたっけ?」


「ちゃんと人の話を…」


 その後食糧がありそうな所に着くまで説教くらった。勘弁してよ、餓死の前にショック死するわ。


 ――――――――――――――――――――――――



 騒ぎが起きた所に着いたが、もぬけの殻だった。


「誰もいないっすね」


「そうね、みんなちゃんと逃げられたかな」


 とりあえず腹が減って仕方がないので、落ちている缶詰とかを会長が拾ってきてくれた。女神やな。


「んぐんぐ」


「すごい食べっぷりね…」


 あるもの片っ端から胃に入れる。もはや味なんて気にしないほど腹が減っていた。


「んぐんぐ…はぁー、生き返りましたよ」


「そう、よかったわ。じゃあさっそくでわるいけどあ衣服を運ぶよ」


「え?どうやって運ぶんですか?」


「駐車場に車があったじゃない?それで行くよ!」


「…会長って運転できるんですか?」


 俺の問いに対して会長は満面の笑みでサムズアップしながら答えた。


「マリ◯カートなら猛とよくやってたからいけるいける!」


「不安要素しかねぇよ!」



私ごとですが、花粉症になってしまいました。しかも風邪とのダブルパンチ、無理、無理だよ。目が痛くてあまり開かないんだよ。花粉症の人の気持ちがめちゃくちゃわかるようになってしまった。

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