表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パンデミック起きたけど生き残る気力がない  作者: ちぐい
一章 パンデミックがやってきた編
5/76

5話 腐れ縁って本当にあんの?

今回は別の視点でやってみました

 私は今この高校の生徒会長です。事件が起きる前はめんどくさいので副会長をやってたけど、生徒会長が人助けの途中で亡くなってしまったので代理という形でやってます。今は一階の掃除をしている途中なのですが、生徒会のメンバーにも猛以外に疲れが見えてきてそろそろまずいかなー。あ、猛というのは私の幼馴染で身長が185あってめちゃくちゃ強い小堀猛(こぼりたけし)くんです。んー、やっぱりみんなやばそうだなー。


 ぱりーん、とガラスが割れた音が聞こえた。そういえばさっきも向こう側で音がしてたけど、もしかして私達に協力してくれる優しい人がいるのかな?振り返ってみると、二人組の男の子が数体倒し終えていた。


「キシシ、ごめんね手伝わせて」

「いえ全然大丈夫です!」

「さっきからどうしたの?アズマ」

「私は虎様についてくであります!」

「あれボク、ネコから虎になってない?君に敬語とか使われると変な感じするから普通にしてくれるかい」

「了解であります!」

「全然聞いてないね…」


 2人は話しながらこちらに来た。1人はネコっぽい印象で、私と同じくらいの背丈の可愛らしい男の子。もう1人は…もう1人は、目が死んでいて事件の原因である変な人達見たいに表情が死んでいる男の子。放っておくと今にも死にそうな印象でハラハラする。こっちは私と猛の間ぐらいの背丈だ。話しかけると目が死んでいる方が答えてくれた。


「あ、協力してくれる人?」

「生徒会長すか?俺ら二階に避難してたグループで10人くらいできました」

「ん?他の人は?」

「はぐれて向こうにいるっす」

「そう、協力してくれてありがとね、まだ話したいことはあるけど、状況的にそれもできないから後でね」


 ウィンクをすると目が死んだ子は「うわぁ」みたいな顔をした。む、これでも私学校トップレベルの美貌なんだけど。


「キシシ。アズマ、早く手伝おうか」

「そうだなネコ。俺ら生徒会に加勢します」

「アズマくんとネコくんね?よろしく」


 アズマっていうんだこの子。私がアズマくんとネコくん…ネコって本名じゃないわよね?2人と話していると猛が来た。


「おい2年」

「あ、猛」

「はい?何ですか?」

「協力してくれて感謝する。お前ら2人は俺と前線に来てくれ」

「キシシ、わかりました」

「ええ…」

「あ?なんだ?」

「了解です!」


 アズマくんは基本的に争いは好まない性格みたい。


 ――――――――――――――――――――――――


 二人組が前に加わってから、こっちはだいぶ楽になった。ありがたいわね。猛はシャベルで変な人達の頭を切り落としている。本当に私の幼馴染は強いわね、そこまで筋骨隆々な感じでもないのにどこに力があるのよ。アズマくんはバットで頭殴りつけて倒している。彼も身長はだいぶあるからパワフルね…顔は死んでるけど。今にも家に帰りたそうな顔してる。ネコくんは驚いたことに素手で倒している。私も武道を嗜んでいるからわかるけど、彼相当強いわね。合気道かしら?両手両足をへし折ったり軽く持ち上げて頭から地面に垂直に落として倒している。見た感じの強さ的には猛→ネコくん→アズマくんの順番かな。


「ふー…あらかた片付いたか?」

「この廊下はもうほとんどいないっすね。あとは他から来てる変質者ぐらいで、てか先輩めちゃくちゃ強いっすね、俺らいらないじゃないすか」

「はー、流石に疲れるね。キシシ、たしかに先輩めちゃくちゃ強いね」

「いやお前も大概だぞネコ」


「お疲れ様3人とも、この後は二階から来てくれた人達に合流するわ。昇降口に向かうから多分変な人達の人数もここより多いけど頑張りましょ」

「おい菜々、生徒会のメンバーはもう疲れてんじゃねえのか?」

「そうね、でも早く合流しないと二階からの人達が危ないわ」

「わかった。でも菜々、お前も疲れてるから気をつけろよ」


 そう、私、高橋菜々って言います。よろしくお願いします。(唐突な自己紹介)猛は生徒会のメンバーを心配してるみたい、ほんと顔に似合わず面倒見がいいわね。猛の後ろから心底休みたそうにこっちを見ている男の子がいるけど、たぶんこれは亡霊だから気にしないようにしよ。目死んでるし。


「みんな、ここからが本番よ!なんとしてでも私たちの学校を安全にしましょう!でも自分の命が大切だから限界になったら逃げてね!」

「「「はい!!!」」」

「よし!行くよ!」


 私達は昇降口に向かった。後ろから「限界だから休みます」って声が聞こえてくるけど、たぶんこれは幻聴だから気にしないようにしよ。目死んでるし。「目死んでるのは関係ないでしょ!」また聞こえた。仕方ないので振り返ったら(にらんだら)静かになってくれた。うんうん、アズマくんは争いは好まない性格みたい。


無知な拙者にはムズすぎでござる

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ