3. 寝たらあかんでもういいや、寝かせてくれ
なんかいい匂いだ。「日本式の砂糖たっぷり入りの肉マンとちがうで、本物の中華肉マンだよ。」店員が自画自賛した。「日本一の155より美味いか」お客が疑っているようだ。「お客様うちに失礼すぎてないか。比較するならせめて食べ物と比較してください」。まぁ、ワイにとってどうでもいい話や金ないし、ハローワークは左の看板を目にした、行って見ようか異国の戦士でも一押しのハローワーククマ。窓にポスターいっぱい貼ってる。これってパワハラ?こころ当たりがあれば、まず労働基準署と相談してください。これが日本の国芸盥回しかクマ。寝ようクマ。人の数でも数えよう、一人、二人、三人、四人、五人、六人、七人、八人、九人、十人。スースー。「なにをやってんだよこの税金泥棒め!」なんか騒がしいな。在日が火病でも発症したかクマ。なんか紙が舞い降りてきた。これは噂のブラック求人票か。介護職50人急募、わが社と一緒に社会貢献しませんか。アットホームな会社です。未経験者大歓迎、多数採用。昨年採用実績50人、退職者数53人。月給11万、夜間手当て、一律残業手当50時間込み。退職金制度なし、賞与2回昨年実績0.2ヶ月。雇用形態正社員以外正社員登用制度あり、就業形態フルタイム、勤務時間0~23:59分2シフト制。ドーファーーファファー ラーソーーファソー ラーファーファーラードーレのメロディが流れた。「今日も空求人にかかったな。履歴書代と面接の交通費を請求したくなるわ」と男つぶつぶしながらハローワークから出た。先入った奴、一人、二人、三人、四人、五人、六人、七人、八人。何か足りない気が、まぁいいやきっときのせいだ。出てない奴この先生き残れると思う。きっとどこかの異世界でチートぷりを発揮しながら死ぬまで本物のロリや美少女と遊び放題だ。
もう夜か。お腹漉いたな。20代後半のお兄ちゃんがピニール袋を持ってこっちに寄ってくる。目の周り真っ黒でパンダみたいだ。キャークマダと叫んだ途端に動きが止まった。左手の力が抜けてピニール袋が落ちた。おでんだ。「ワイにくれるか」クマ。「喰っていいよ、店の売り残れだよ熊ならお腹が壊れたりしないよね。」お兄ちゃん。「お兄ちゃん、鼻血が出ているよ」クマ。このおでん美味いなもぐもぐ。「お兄ちゃんなにかあったの?大分疲れているみたい」クマ。「なんも、うちの社訓に24時間365日死ぬまで働けて僕が無理なので社長に質問したよ」お兄ちゃん。となると社長が「無理というのは嘘吐きの言葉なんですと言われた」。「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」社長
「そんな無理は無理よ」 お兄ちゃん
「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」社長
「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」お兄ちゃん
「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」社長
村「そんなのただの精神論だ」 お兄ちゃん
「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」社長
村上「一週間」 お兄ちゃん
「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」社長
「滅茶苦茶だな」お兄ちゃん
「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」社長
「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」お兄ちゃん
「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」社長
村上「それこそ僕には無理だなあ」お兄ちゃん
結局僕は社長に勝てず、1週間寝ないままで仕事を続けたよ。
ワイがお兄ちゃんの話しを聞いて彼がなにか重い荷物置いたような雰囲気でぼーっとしたが。少し後、急にバランス崩れて倒れて、動けなくなったが暖かい、心臓まだ動いてる。「寝たらあかんで」ワイがお兄ちゃんの心に叫んだ。「もういいや、寝かせてくれ」お兄ちゃんが弱い声でワイに答えた。一食の恩でも報うべき。ワイはお兄ちゃんを背に乗せて、全力で前にみたことある赤十字の建物に走った。「キャークマダ」白い服の男が叫んだ。「ワイの名前を叫んでないでこのお兄ちゃんをなんとかしてください」クマ。「これはまずいな、どう見てもあれだな、速く担架を用意して手術の準備も」白い服の男が回りに指示を出した。「じゃあとは頼むよ」大分騒ぎになって桜田門組そろそろ来るかな、逃げようクマ。ワイ全力でその場から離れたが、パンダ色の車とすれ違ったみたいね。893怖かった、どこかに隠れて寝よう。




