091 年越し
今年最後の「ドラゴンですけどマイペース」の投稿です。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
ついに、いよいよ明日から新年である。
今日が今年最後の日なので、アルは年越しのための用意をしていた。
「家中の掃除は完了したよね?」
「コケー!」
「ココー!」
「グォゥ!」
ピヨ吉、ピヨ美、ドランの3匹に確認をとると、皆返事で完了したよと言っている。
箒を全員所持しているけど・・・・ドランはまだいいとして、鶏が箒を担いでいる姿ってのはなんかどこぞやの森みたいな感覚がする。
まあ、雷鶏で普通の鶏じゃないんだろうけど・・・・俺の影響もあってさらに普通じゃないし、細かいことは気にしないでおくか。
何せ新年をこの世界で初めて迎えるので、全員で協力してピッカピカにしたからね。
畑の方もきれいに整えて、ピヨ吉たちの小屋の中もピッカピカである。
創造魔法で掃除系統のが出来そうだけど、やっぱ掃除って自分の手でやった方が達成感があるからどうしてもというところ以外は全部魔法無しである。
しつこい染みとかだけにのみ魔法ありとはこれいかに。
「年越しと言えば、やっぱそばかな?」
年越しそばらしきものは普通に首都の商業地区で売られていた。絶対日本人転生者がいて広めているだろこれ。
海外の年越しの料理らしきものもあるし、案外日本に限らず世界中であったのかもしれん。
まあ、今回のそばは自作だ。そばの実とかは調べて、確認して、自分で作ってみました。
めんつゆは流石にに市販のものだけど。こういうのって、お気に入りのやつを作るのが難しいからね。来年挑戦してみよう。
ついでに、家の一部をちょっと拡張。小屋の広さアップと作業部屋の追加だ。
「しかしな・・・こういうのってやっぱ職人がいたほうがよさそうだけど・・・・」
あくまでスキルを持っているだけであり、職人が作るモノにはかなわないような気がする。
とはいっても、俺のスキル「コピー」でスキルをコピーしても、そのスキルの初期段階のモノしか得られないから、成長させないといけない手間があるしな。
「成長させるのもいいけど、やっぱそういう作業に適したのがあればいいな・・・」
一家に一人は職人・・・いや、何か違うな。
入れ替えで着れば毎回違った感じに・・・・・お。
「そうか、カートリッジみたいにすればいいのか」
よくゲーム機とかでソフトを入れ替えするが、あれみたいに作ればいいのか。
ゴーレムあたりでも作ってみて、その頭脳はスキル入りのカートリッジで、目的に合わせて入れ替えれば様々な職人に変化して・・・いけそうだな。
まあ、来年作るか。今から作業したら年越ししてしまうだろう。
とにもかくにも、年越しの準備を俺は終えるのであった・・・・。
しかし・・・作るとしてもその名前を来年までに考えないとなぁ。
来年も、どうぞよろしく。




