090 年末空中散歩
本日2話目
・・・アイディア採用した者を載せてます。
「どうですかね?乗り心地は?」
「スゴイですね・・・・もう本当に大空から見れますよ」
アリス姫の驚く声が内部から響く。
現在、アルは人化を解除した姿で大きな箱のような形をしたものの横に並走して飛行していた。
その中にはアリス姫がいて、安全運転できるように様々な工夫を施している。
「最初は首からぶら下げる形を考えていたのですが、こうして横に並走してもいいかなと思いました」
「これで地上も馬以上の速度で進めるのですよね・・・」
「水中はさすがに無理でしたけど、空陸両用車にはなったんですよね」
一応浮遊しているのは飛行魔法を付与しているからね。
飛行機と車を足して割った感じだよな・・・・・。
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「空陸両用アリス姫専用車」
神龍帝お手製変形機能付きの空陸両用車。内部構造は馬車に似ていはいるが、揺れがほとんどなく、飛行可能である馬車の発展形でもある星5クラスの魔道具。
動力は「魔力電池」と言う発明品を使用しており、神龍帝の魔力が蓄えられているので長期間連続運転が可能。
陸上を進む際はタイヤが下から変形して出てきて、悪路の場合はキャタピラにも変形可能。
運転はほぼ自動運転と、操作者の思念波を受け取って走行する2通りの方法がある。
走行は見た目以上に分厚く、落下にも対応済み。
『魔力電池』
魔力があまり強くない者が、強力な魔力を必要とする魔道具を使用出来るよう、魔力を蓄えておけるサポート魔法器具の一種。魔道具の連続稼働などの際に使用されることがあるが、値段が高額でめったに市場に似出回らない。
使用した素材により、蓄えられる魔力の最大量が異なる。
一般には貴金属を素材にするが、ミスリル製であれば、貴金属製の物の100倍程度まで蓄えられる。
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今回の魔道具に使用された魔道電池の材料は、以前捕らえたミスリルロックバードからの素材である。当初は別の貴金属で作成はしていたけど、こっちのほうがドバドバ魔力が充電できたからね。
・・・いや本当にこっちの方が便利かもしれん。ついでにネックレスにも超小型の魔道電池が仕組まれているのは内緒である。
一応自動操縦みたいなことができるけど、簡単な操作で動かせるようにもしているからね。
ごちゃごちゃにボタンとかレバーがあったら動かしにくいからね。飛行機の操縦席並みになりそうなのをシンプルに仕上げたからな。
「操作性もいいですね。もう思った通りの飛行が可能ですわ」
「気温や気圧の変化にも対応ができるので、快適な運転ができるんですよ」
・・・・なお、対応可能気温は1000度からマイナス100度まで。さすがに絶対零度は無理だったけど、そうそう絶対零度に遭遇する事態にはならないだろう。というかならせてたまるか。
とにもかくにも、空中を一緒に飛び回るのは結構うれしい。
しがみついてもらうことが無くなったけど、まあこれはこれで安全性を確保できたからいいのかな?
・・・あ、車みたいな見た目にした方がよかったかな?それだったら某映画の車みたいな感じにできたかもしれない。
・・・後に、この空陸両用車はアリス姫専用機として首都で話題になった。空飛ぶ馬車とも言われ、似たような魔道具が欲しいと魔道ギルドに人々が殺到して問題になったのはまた別のお話・・・・・。
ハリー○ッタ―になかったかな?空飛ぶ車ってやつ。
ああいうのが欲しいけど、実際にはないから小説内で実現させていくのである。