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079 悩むときはあるんです

本日3話目?


 ラン王女が嵐のように去って3日。


 アルは先日のことを思ってある物を作ってみていた。



「うーん、ちょっとこれだと安全性がな・・・・・」



 現在、俺は人化を解除して試作品を持って移動してみた。


 

 先日、ラン王女をミスリルロックバードから助ける時の事であるが、その時にアリス姫を頭にのせていて、安全性が余りなかったことに対して考えていたのである。



 そこで思いついたのが、空を案内する際にそこにアリス姫を乗せて、緊急時でも急いで移動できるようなそんな籠の様なものを作製することである。


 ただ、ここで考えなければいけないのがその籠のサイズや重さ、内装などである。


 首からひっかけてこうぶらさげて・・・みたいなのを考えているんだけどな・・・。


 世の中そううまくはいかないか。


 木の枠組みを先に作って、だいたいのサイズ合わせをしているんだけど・・・ちょうどいい感じなのがない。


 今までは日曜家具とか、武器とかそういう物ばっかりだったからイメージ的に作りやすいものが多かったけど、今回のは完全に初めて作るやつだからな。ドラゴンの首にかける乗り物ってどんなんやねん。


 観覧車とか、ロープウェイのような感じでもと思ったけど、しっくりこないのがどうもな。








「・・・・あーもうっ!!しっくりこない!!」


 127台目にして、キレた。なんか職人的なこだわりがぁ!!



 とはいえ、なかなかうまくいかないし・・・・こうなったら・・・・。


「『転移魔法テレポート!!』」


 体を動かしまくって気分転換だ!!





 ・・・・その日、とある迷宮(ダンジョン)の深い階層にて、モンスターたちが泣き叫んで逃げまどっていたという。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



・・・同時刻、ルンデバラート国首都のギルド。




「こちらが、今回登録されたギルドカードとなります」

「はい、確かに受け取りました」


 ギルドの受付にて、新たに冒険者として登録した女性がいた。



 冒険者となったその女性は、嬉しそうに抑え気味だけど尻尾をピコピコ動かしていた。



「ようようねぇちゃん、新人だろう?俺達が手鳥足取り教えてやろうか?」


 受付からその女子が離れたところで、その様子を見ていた冒険者の一人の男性が声をかけた。


 ニヤニヤした顔で、明らかに下心丸出しである。


「いえ、一応この冒険者という職業についての知識はありますので」


 丁寧に女性は断ったが、断られた方としては面白くない。


 けど、ここで無理やりと思ったが・・・・この冒険者の男、伊達に長年Dランクでくすぶっている男ではなかった。


 態度などが原因で中々ランクが上がらないとはいえ、経験は豊富である。


 そして、その経験というか、長年の勘がこの女性にうかつに手を出すはまずいと判断し、引き下がった。



 その女性が去った後、男は今の勘からして助かったような気がして、それからというもの態度を紳士的に改めたのだとか・・・・。



うっぷん晴らしというか、気分転換で倒されていくモンスターって・・・

そして、アルとアリス姫の予感は当たっていそうである。

あたっていても、いつになるかは不明だけどね。自然さを出すには時間がかかるものよ

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