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073 戦闘の後はのんびりと

のんびりが基本この物語にやっぱ合うね

 ラン王女との試合を終えたアルはすぐに自宅へと戻った。


 あのままジューメンダス獣人国に居たらなんとなく面倒ごとの予感がしたためである。


 そのまま自宅の布団にもぐり、翌日昨日の疲れもあるので人化を解いた。


 たまには丸1日人化なしで過ごすのも悪くはないかもしれない。




 ・・・・というか、筋肉痛を心配しているんだよね。いや、この神龍帝の身体だとないかもしれないけどさ、人化しているときにありそうだし、1日ほど人化時の体を休ませないとなんかやばそう。


 昨日あれだけドカドカやり合ったんだし、ゆったりしていてもいいよね。



 幸い、本日は快晴である。


 湖にダイブし、一気に体を丸洗いする。とはいえ、今の季節は秋であり、寒くなってきているので烏の行水並みであるが。


 人化時に来ている服も洗濯して干しておく。


 洗濯?洗濯機をちょっと作ってみたんだよ。


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『神龍帝製洗濯機MK-2』

星4クラスの魔道具(マジックアイテム)。初号機は隙間があってどういうわけか爆発四散し、設計を見直して改良が施された。ドラム式洗濯機の形状に類似している。動力はゴブリン程度の魔石で100日間連続稼働が可能である。

初号機は神龍帝の鱗ばかりで構成されていたが、今のは改良の末にたどり着いた合金製である。

水を自動的に取り入れ、風魔法の付与によって洗濯機として作動し、脱水機能も完備。

衣類を分けなくても自動的に判断し、しかも洗剤無しで綺麗に洗濯することができる環境にも優しい優れもの。

欠点としては、デザインに面白みがなく、いたって普通すぎるのである。

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・・・「鑑定」のスキルにそう指摘されるとは思わなかったな。


 いや、前世で見た洗濯機をそのまま再現しているだけで、デザイン性と言われてもなぁ。というか、それって欠点というのか?


 なんにせよ、動力の魔石は以前迷宮(ダンジョン)の34階層あたりのモンスターの物を使用しており、そこそこ強かったやつだったので超長持ちするであろう。


 しかし、こういう魔石ってモンスターの体の中にあるらしいけどさ、俺の体内にもこういうのがあるのだろうか?


 レントゲンとかで調べられるかもしれないけど、まあその辺は別にいいか。


 というかそもそもレントゲン自体この世界にはないけどね。作ろうと思えば作れるだろうけど、作る気はない。





 とりあえず、適当に森の上空を飛んでみ回ることにした。


 上から見ると、本当にこの森って広いよね。


 

 以前聞いた話だと、盗賊とかもこの森に潜んでいたらしいが、俺が住み着いてからどこかへ逃げたらしい。


 おかげで盗賊被害も減って、モンスターも逃亡するものは逃亡してかなり平和な森になっているそうだ。


「ん?」


 ふと、気温が下がってきているからそろそろ家に帰ろうとしたら、目についたものがあった。



 降りて見てみると、どうやら柿や栗の様な木の実がなっている木である。



 鑑定して見ると、名称は違うモノの、味とかは変わらないようなので収穫しておく。

 

 こういう時って、亜空間収納が本当に便利だよね。



 家に帰ると、洗濯ものが無事乾いたようなので人化して着替える。


 幸い、筋肉痛はなかったようでほっとした後、畑の方にその木の実を持ってきた。



「グォォゥ」


 畑の守り番となって居る地龍(アースドラゴン)のドランが俺に気が付き、うれしそうな鳴き声を上げる。


 元は迷宮(ダンジョン)のボスモンスターだったのに、今ではすっかりこの生活が気に入っているようで何よりだ。


「この木の実って、この畑で育つかな?」


 ドランに取ってきた木の実を見せる。


 地龍(アースドラゴン)はどうも、こういった作物とかの知識が生まれついてあるようであり、ドランに畑を任せたら張り切りすぎて密林と化した時もあった。今は抑えてもらっているけどね。


「グルゥゥゥ・・・・・グォウ」


 どうやら大丈夫のようである。こういったものに関しては、専門の人がいるといいよね。人じゃなくてモンスターだけど。



 秋の食べ物を増やすために埋めたけど・・・こういう時ってなんとなくコンプリートしたくなる。


 サツマイモはそういえば見ないな・・・・あれば豚汁とか焼き芋、スィートポテトなどが作れるのだけどなぁ。


 とはいえ、「創造魔法」があるので、品種改良ができる魔法でも作って同じような作物を作ることが可能でもあるが、やっぱ天然もののほうが良いからな。


 何もかもチートに任せたらだめですよ。できることなら自分の力だけでやらないとダメ人間、もといダメモンスターになるだろうしな。



 畑に作物を植えた後、アルはその後は家の中に戻る。


 こたつにはすでに常連と化したピヨ吉たちが潜り込んでいた。


 彼らの小屋にも作ったほうが良いのかな?それとも小屋自体をこたつのようにするべきか?


 悩みながらも、その可愛らしい姿を見て、やっぱこのままでいいかなとアルは思うのであった。



なお、実は洗濯機(初号機)が爆発四散した理由はしっかりあって、動力として最初は魔力を自身から流し込むタイプにしていたので、ちょっとアルの魔力を許容量を超えて流されたのが原因であった。

洗剤も電気もつかわないエコ洗濯機。現実にあれば結構売れそう。

なお、この世界の洗濯方法は魔道具(マジックアイテム)、魔法、手洗いなど様々です。

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