071 それぞれの思い
本日2話目
こういうのって書くけどさ、基本この話はのんびりまったり緩やかですからね?
今回の様なものはできれば避けたいのである。
SIDEアル
『さぁーって!!始まりました我がジューメンダス獣人国とルンデバラート国との友好30周年を祝っての記念式典最終日!!本日はルンデバラート国からの客人も楽しんでもらうための特別武闘大会が開かれておりまぁぁぁぁす!!』
本日、ジューメンダス獣人国最大の闘技場にて、ハイテンションな声が響き渡った。
客席には一般民衆や、参加選手の家族たち、王族関係者や、貴族達なども入り混じって観戦していた。
闘技場中心の舞台では、様々な腕自慢な者たちが激闘を繰り広げていき、その光景は観客を沸かせる。
殴り合い、投げ合い、蹴り合い・・・・しかしながら乱暴そうに見えてもその真剣さは伝わっていく。
拳や足で語り合い、その激闘はすばらしいものであった。
・・・・これが完全に観客目線ならよかったけどね。
現在、アルは特別控室にいた。
いる理由としては、先日のラン王女による対戦の申し込みである。
ちょっと手合わせをして犯人をいぶりだしたあれとは違い、今度は本気の格闘らしいけど・・・・・果たしてどうなるのやら。
この武闘大会は武器無し素手でというルールだからね・・・・というか、大会会場の形がどこぞやの者に似ているのですが。
さては、この会場を設計したやつってその漫画かアニメを知っている転生者だな?
以外とこういうところでちらほらと過去の転生者の足跡を見るよなぁ・・・・・。
と、考えているうちに出番が来たようである。
決勝戦もすごかったけど、この次がな。
『さあっ!!次はこの武闘大会の特別な戦い!!我が国のおてんば姫ラン王女と!!公認モンスターである神龍帝のアルとの対決だぁぁぁぁぁっつ!!』
わぁぁぁぁぁっ!!と盛り上がる観客席。
正直言って、結構緊張するな。
そもそも俺はのんびりするが好きだし、これ終わったら家に帰ってこたつでだらけて過ごすんだ・・・・。
・・・あれ?死亡フラグかなこれ。言葉に出さず思うだけならセーフか?
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SIDEラン王女
観客の騒ぐ声が聞こえ、戦いの場に今自身を投下しようとしているのを改めて感じ取れる。
・・・・あの手合わせをした時、私はある程度の手加減を互いにして、でもお互いの強さを周囲に見せつける予定だった。
だが、心の底から高ぶる高揚感にのまれ、ついつい戦いにのめり込んでそのことを忘れ、アルが不審人物にめがけて私自身を投げてくれなければ、戦い続けたであろう。
普段、わが国の騎士たちと模擬戦をしても一方的なものとなり、中々対等に戦える相手がいない。
対等に戦えるとしたらモンスターとかぐらいだがそれでも物足りなかった。
だが、今目の前に立つアルは己を楽しませてく入れる。
あの手わせの時はまだ実力を出しきってなかったようだが、ここで出させてその力を見てみたい。
本来の純白なドラゴンの姿での実力も気になるが、今はその人化の術とやらでなっているその実力を見せて見ろ!!
・・・・もしかすると、自分には足りなかったモノ、そして求めていたモノをラン王女は見つけられる予感に心振るわせて、アルに挑むのであった・・・・・・
SIDEアリス姫
「・・・?なんでしょう、何か嫌な予感というかライバルが増えそうな予感が・・・・」
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タグに「ハーレム?」を追加すべきかしないべきか。基本純愛的にしたいからな・・・・