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068 茶番劇:前編

本日2話目

こういうのはあまり得意ではないけど、出来るだけわかりやすくしたい

 さてと、ここからどう出てくるかによって決まるな・・・・



 このジューメンダスの国王、ハルカンドラとかいうおっさんが前に出てきた。


「神龍帝殿と言ったか、我が娘とアリス王女の二人をここに連れてきてくれて感謝を申し上げます」


 深々と礼を言うハルカンドラ王。


 それと同時に、アリス姫の父親であるザスト王の方もお辞儀をして礼を言った。



「待ってください陛下!!」


 と、ここで物言いが出てくる。


 今発言をしたのは、狸の獣人っぽいけど狸らしくないやせ気味のひげの生えたおっさんである。


「なんだねガスバーン宰相」


 ハルカンドラ王がガスバーン宰相に対して疑問の声を上げた。


「いえ、神龍帝殿がむしろ今回の犯人ではないかと私は申し上げたいのです!!」


 ・・・やっぱそう言う輩が出るか。



 今のガスバーンの発言により、この場にいた全員が顔をしかめる。


 当然と言えば当然かもしれないが、公認モンスターは下手すると国を滅ぼすこともあるレベルのやつがいるらしく、結構恐れられているのが多いんだとか。


 こういう後先考えないバカに対して、ハルカンドラ王は不快そうな顔をした。


「神龍帝殿が犯人だと言いたいのか?」

「ええ、だってこの中庭から、そのネックレスが功を奏してとか言いましたけど、そんなことがモンスターにできるはずはないと私は思うのです!!」


 要は、話を信じられないようなやつってことらしい。


「そもそも、中庭から外までは距離があり、ネックレスでどうやって助けるっているんですか!!」


 うん、そりゃそう思うのも仕方がないよね。アリス姫がしているのは見た目はただのネックレスだもの。


「大体、このタイミングで遠く離れた開けぬ森にすむという公認モンスターが出てくるのもおかしいですぞ!!まるでわざわざ襲撃に合わせてきたように思えるし、まさか王家に恩を売りたいわけではなかろうな!!」


 ここまで堂々と批判をして意見を言ってくるこの宰相ある意味スゴイな。・・・・でも、「鑑定」してみるとその理由がよくわかる。


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種族名:『獣人(狸)』

名前:ガスバーン

性別:男性

HP:234

MP:134

スキル:「経済把握」「宰相」

称号:「第1宰相」「武闘大会準優勝者」


状態異常:「堂々」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ・・・・状態異常とかいうモノにかかっている。


 状態異常は、何か毒とかそういった物が影響した時に出てきて、この場合何があっても堂々と言い切ってしまうようになるやつらしい。


 不信とかの感情も出るようで、それで先ほどから俺に批判をつらつらつらつら並べているようである。


 まあ、要するにこの宰相は何者かによって利用されており、ここで俺の機嫌を悪くさせてしまおうとか言う作戦をもくろむやつに良いように使われているだけなんだろうな・・・・。


 そう考えると、むしろ哀れみを感じる。



 まあ、ここまでガンガン文句を言うやつが出る可能性も考えてはいたけど、こういう状態異常とかは想定外だったが、一応アリス姫たちとの打ち合わせ通りだ。


 アリス姫は何か言いたそうな顔になるが、我慢してくれているようである。


 このあたりでラン王女がそろそろ・・・


「見苦しいぞガスバーン宰相!!」


 お、やっと始まったか。ラン王女が宰相に対して叫んだ。


「何をおっしゃっているんですかラン王女様!!」

「先ほど、確かに私たちはこの方に助けてもらった。その恩人に対し、話もよく聞かずに一方的に批判をするとはどういうつもりだ?」

「ですが!!」

「そもそも、相手は公認モンスターらしい。その強さをお前はよく知っておらぬのだろう!!」


 ガッバーナと対戦したことがあるラン王女の叫びはよく聞いたようである。


 状態異常「堂々」の宰相でも、その気迫には堂々とできないようで縮こまった。


・・・・うん、こっちもちょっと怖い迫力かも。



「公認モンスターの強さをよく理解していないようだな・・・・下手すると一国を滅ぼせる者に対し、よくそこまで強気で言えたものだ」


 と、こちらにラン王女が向き直る。


「改めて、危ないところをあなたが作ったネックレスで助かったことに対して礼を述べよう。しかし、一つお願いしてもいいだろうか?」

「・・・・何をだ?」

「この場にいる者たちの中には、先ほどの様な愚か者のように公認モンスターの強さをよく理解していない者もいる。そこでだが、恩人に言うのもなんだと思うが、今この場で私と少し手合わせをしてほしい」




 

 文句を言うやつが出るだろうが、そこで一旦俺とラン王女が対戦し、その強さを見せつけて、その後に・・・・って感じのシナリオ通りである。


 ここで対戦しあってそこから・・・・









ここまでのシナリオ

・姫二人城に届ける

・文句を言うやつが出る

・そこでラン王女と神龍帝の対戦

・強さを見せつけ、まずうかつに襲撃者たちが手を出せないようにしているのだとアピールする。

・ここからは後編に続く!!

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