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006 さかなぁぁぁあ!!

本日3話目

のんびりマイペースですよ

 少女を助けてから数日後、俺は湖で釣りをしていた。


 まだ朝早かったのだが・・・・


「いよいよ来たな・・・」


 ピーン!!とものすごく張り詰めた釣り竿の糸を見て、俺はこの湖の主がかかったことを感じた。


 以前から、この湖には(ぬし)と言えるような魚がいるのを確認していた。


 神龍帝の姿になれば直接手づかみで捕まえられるだろうし、魔法を使って捕らえることもできる。


 だが、そんなものでは面白くはない。


 釣りというのは、純粋にこの駆け引きが面白いのである。



 まず、糸をできるだけ長くのばしていく。


 これでまずは糸が切れるのを防ぐのだ。・・・まあ、俺の鱗を糸状に形成し直して作ったものだからそう簡単には切れないだろうけど。


「そのまま・・・そのまま・・」


 糸が張り詰めながらも、獲物の動きに合わせて釣り竿を左右へ動かす。


 時間をかけながらも、獲物の体力を削っていくのだ。


 こちらは人化している状態で、神龍帝の姿に比べるとパワーも落ちるが、体力はそのままだし、創造魔法で作った『身体強化魔法(エンチャント)』でパワーも補う。



(そろそろかな・・・)



 ちょっと弱って弱い引きの部分が出ている。


 太陽がそろそろ頭の上に来ている・・・・・ならば!!


「いざ!!勝負!!」


 一気に釣り竿を引き、獲物を手繰り寄せる。


 抵抗してはいるが、ここまでの駆け引きで体力が相当落ちている。


 なので、一気に・・・・・・・!!


「でぇりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


ざっぱぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!



 この日、俺はこの湖の主である巨大魚を釣り上げた・・・・。





「でかいな・・・・」


 すばやく魚拓をとって(墨とか紙がなかったけど、思い切って地面にたたきつけてその痕をつけた程度だけどね)、記念を残して、後は氷魔法で凍らせたけど・・・・すごいでかい。


 全身が真っ青だが、ところどころに赤い斑点がある魚だ。


 下手したら、神龍帝の姿の半分ほどのサイズじゃないか?というか俺よくこれ釣り上げられたな。


「『鑑定』っと」


 せっかくなので、何の魚か調べようか。


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「ギガントフィッシュ」

魚のモンスターの一種。淡水魚。

チビンフィッシュ、キロフィッシュ、メガフィッシュ、と成長するたびに名称が変わる出世魚でもある。一段階成長にはおよそ5年かかる。

最終的に、テラフィッシュとなるのだが、そのころになるとついに空を泳ぐ。

味としてはキロ、ギガ、テラの時がおいしいのだが、チビン、メガの時はなぜか激マズとなる。

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 ほう、ならこれはおいしい状態なのか。何で一番最初とその中間ごろに味が悪くなるいんだろうか?


 なにはともあれ、このサイズは普通に捌くことはできないので、人化を解いて神龍帝の姿で解体をすることにした。


 解体用の包丁は、魔法で作成したものを代用する。


 内蔵をえぐり出し、頭もぶった切って落とす。


 ブレスをできるだけ加減して吐いてじっくりと焼く。


 結構頑丈なせいか、そこまで気にしなくても真っ黒焦げにはならないようだ。


 一応寄生虫の心配が怖いからね・・・プライ○ーバルだっけ?エイリア○だっけ?あれに出てきたのを見てトラウマなんだよね・・・。あ、エイ○アンは寄生虫と違うか・・・・あれ?どうだっけ?



 とにかく、今日も焼き魚だが、臭いとかがなかなか香ばしい。


 このサイズだとこの神龍帝の姿のまま食べたほうが良いな。亜空間収納で残った分を収納できるけど、やっぱり豪快に食べたいよね。


「いただきまーす」


 がぶぅっつと噛みつくと、じわぁと味が広がる。


 シンプルに焼いただけなのだが、この魚のうまみその物があふれるかのようで、この湖でじっくり育ったのか身が詰まっている。


 醤油とかよりも、バター焼きがあいそうだな・・・・どっちも手元にないけど。


 今度飛んで探してみようかなと思いつつ、俺はむしゃむしゃと魚を喰らうのであった。


 喰い終わって気が付いたけど、あたり一面おいしそうな臭いが残っている。


 これ、夕飯の時にどうしよう・・・・「消臭」の魔法作れないかな?聖属性と炎属性で作れそうな気がする。




 なお、この時発生した匂いが風に流されて、風下に届いて空腹を起こした人が出たのは言うまでもない。







 

そのうち調味料が増えるかな

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