043 来ちゃった
間違えて投稿したやつを再修正。
たまにやらかすんだよね・・・・
「おー、ここが『大迷宮都市ベースタック』か」
アルは今、大迷宮都市ベースタックに訪れていた。
とりあえず、戦闘本能のようなものが原因で運動不足のように感じられるなら思いっきり動かしてしまえと思い、ザップリンさんに聞いた大迷宮都市ベースタックにたどりついたのである。
なお、家の方は依頼を出して留守番と鳥たちのお世話を冒険者に任せたのであった。受けたのはすでに友人であるゲバルトとラスラン。ちなみに最近、ラスランに彼女が出来たらしい。
「にしても、想像以上の都市だな・・・」
こうしてみると結構な大都市なように思える。
というか、こっちのほうが首都と言われた方がしっくりするかもしれない。
ビルのような建物が多く、現在時刻は早朝あたりなのだが、人の行きかいも多い。
馬車や荷車などで移動している人も見られ、かなりの盛況ぶりだ。
「ここのギルドマスターに挨拶しておかないとな」
一応ザップリンさんの弟がこの都市にあるギルドのギルドマスターをしているらしい。
あらかじめザップリンさんから連絡が言っているそうだが、まあギルドは迷宮の管理も請け負っていると聞くし、こういう挨拶は大事だよね。
ギルドを見つけると、結構多くの冒険者でにぎわっていた・・・・というか、
「これもしかして受付待ちの列かよ」
外にまでずらっと並ぶ冒険者たち。
一応近くの人に聞いたところ、ここの迷宮ダンジョンから帰ってきた人たちが素材の換金などをするためにこうして並び、今の時間帯が一番混みあうのだとか。
「なんで早朝からこんなにならぶんですか?」
「早朝だからだよ」
なんでも、迷宮帰りの人は早朝に帰ってくることが多いらしい。
迷宮に潜って、地上に帰還するまで1日はかけるそうなのだがなぜか決まってほとんどの人が早朝帰りになるらしい。
「迷宮7不思議」の一つ、「早朝一斉帰宅」として数えられているそうだけど、残りの6つが気になる。他にあるんかいな。
とにもかくにも、列を抜かすわけにもいかないのでここはおとなしく並ぶことにした。
うーん、こういう光景ってどこかで見たような・・・・・あ、ゲームとかを並んで買う列みたいなもんか。朝早い人は早いからね。
待つこと1時間ほどで、やっとギルド内に入った。
受付まで進み、ようやく受付に話ができた。
「では次の方どうぞ」
「すいません、ここのギルドマスターと話がしたいのですが・・」
アララン共和国の時と同様に公認モンスター証明書と、ザップリンさんからの手紙を出す。
「!?・・・・はい、わかりました。ギルドマスターは2階執務室ですのでどうぞお進みください」
一瞬驚いて目を見開いた受付の人だが、プロ根性ですぐに平静を取り戻した。すごいな・・・こういう人って。
まあ、とりあえずギルド構造としてはあんまり変わらないようなので向かいますか。
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「なあ、ジョセフィーヌちゃん、なんかいま顔色変えたけどあのにいちゃんが何かしたのかい?」
アルが二階に向かった後、その後方で並んでいた男性冒険者が声をかけた。
「いえ、少々驚く人物というか・・・・何でここにと言いたいような方でしたので」
「ん?どういうことだ?」
「まさかジョセフィーヌちゃんの元カレか!!」
「ええ!!元カレ!!」
「違いますって!!あれ公認モンスターですって!!!」
元カレ疑惑を出され、つい本当のことをギルド受付嬢のジョセフィーヌは大声で暴露してしまった。
「「「「・・・・公認モンスター!?」」」」
その瞬間、少々全員がぽかんとした後、叫んだのであった・・・・・。
ダンジョンに潜るのはもう少し先かな。




