036 相談しましょう
しばらくはストーリーせいありかな
「というわけで、その大馬鹿ストーカー野郎第2皇子とやらをぶっ飛ばしても大丈夫ですかね」
「いや待て、いろいろ問題があるじゃろ・・・・」
ギルドのザップリンさんのところに、俺達は相談しに来ていた。
こういう時はこの人に相談したほうがよさそうだしね。
「公認モンスターが暴れるって時点でその国が終わっているんですが・・・・・」
「そこは王女様に同意じゃな」
「まだ暴れるとは言っていないんですけど」
アリス姫とザップリンさんが言うように、俺は暴れるつもりはない。
ただ、そのアリス姫に心労をかけさせるその大馬鹿野郎を軽くて半殺し、重くて社会的に抹殺したいだけであって・・・・・。
「まあ、とにもかくにもお主が連れてきたやつらはこちらに引き渡されたのじゃ。あれが帝国からのものであれば、国際的に抗議できるからのぅ」
「いくら迷惑したとはいえ、その馬鹿皇子だけが原因ですのでその帝国の他の人体には迷惑をかけたくはないんですって・・・」
「わかっているって。その大馬鹿ストーカー救えぬヘドロ野郎第2皇子だけを狙いますって」
「さっきよりひどくなってますよね」
とりあえず、ザップリンさんの方の話によると、その第2皇子とやらは評判が悪いらしい。
だが、なぜか帝国の皇帝は干渉しないようで・・・・
「育児放棄ってやつですかね?」
「いや、帝国の皇帝の決め方にあるらしいんじゃ」
なんでも、皇帝の息子は様々な学問などを習わされたりはするが、基本はその息子のやる気次第で決めるらしい。
「要は、どれだけの能力、自立心その他もろもろがあるのかってことか」
其の頑張り次第で皇帝になれるかなれないかを決めているのか。
「って、それじゃあほぼ確実にその腐れ大馬鹿外道第2皇子は皇帝になれませんよね」
評判も悪いらしいし、アリス姫のストーカーみたいなこともしてはいるし。
「だが、どうにもきな臭い組織とつながり合ったらしく、裏工作とかそういう事をしているらしいんじゃな」
で、そういう裏工作などで皇帝とかになろうとしているうちに・・・・
「さらに功績的なものを狙おうとして、アリス姫との縁談を戦争の脅迫付きで出して来たってわけか・・・」
「それで処刑されておらぬのは、その裏の組織の手回しがあったともいえる」
結構めんどくさいな・・・・。
「まあ、アルが捕らえた者たちがどこのものかはっきりすれば、そこに抗議ができるからな。それで確実に第2皇子の社会的な地位なども終わるじゃろう」
「だけど不安だな・・・・・そういうやつに限って往生際が悪いし」
だいたいそういう腐れヘドロ大馬鹿ボケ野郎に限って、後でろくでもないことをしてくるだろうし・・・・。
「よし、この際調べに行ってみるか」
「「え?」」
俺のつぶやきに、ザップリンさんとアリス姫は疑問の声を上げた。
百聞は一見に如かずってね