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035 卵ができて

後半からちょっとストーリ的になったかな?

まあ、マイペースに行きましょう。

SIDEアル


「ふーん♪ふーん♪」


 今日、俺はご機嫌であった。


 ついに、ついに、ついに!!


「やっと卵が食べられるなぁ」

「コケーッ!!」

「ココーッ!!」


そう、今朝確認して、ついに卵をピヨ美が生んだのである!!一応鑑定で無精卵と確認済み。有精卵だったら2世誕生ということでどちらにしろめでたい。


 雷鶏の卵はとてもおいしいらしく、どのような料理にするか楽しく悩んでいた。


「卵かけごはんがシンプルか?いや、ゆで卵、温泉卵も捨てがたい・・・。フライドエッグや、オムライス、卵寿司なんかもあるしな」


 他に、卵を必要とするのはお菓子とかもあるしな。


 プリン、ケーキ、クッキー、ミルクセーキ、・・・・やばい、よだれがあふれてくる。


 砂糖なんかはこの前のアララン共和国で購入しているしね。


 あ、でも牛乳がないか。商業区画で探せばあるだろうけど、新鮮さとかがね。


 牛のモンスターとかがいたし、どっかから生け捕りにしてこようかな?



 一応生みたての新鮮な卵は亜空間収納でいつでも大丈夫だけどね。



「ん?」


 ふと、馬車の音が聞こえてきたので見るとアリス姫の馬車だった。



「おや、久し振りですねアリス姫」


 馬車から降りてきたアリス姫をいつも通り普通にむかえた。





「はあっ・・・ものすごく面倒なことになっているんですよね・・」

「どうしたんですか?」


 ため息をつくアリス姫。


 気になったので、話を聞くことにした。


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SIDEアリス


話は3日ほど前に遡る




「はい・・・?なんですかそれ?」

「はぁ、たしかにそう思えるだろうな」


 夜食の時、アリスは父親・・・国王と一緒に食事をしていた。母親の方はその時、別の案件で他国に赴いていたのである。


 そして、その夜食の際に、国王はあることを話したのだ。



 いわく、ここ最近西の方にある『バンダンガ帝国』がこの国に対し戦争を仕掛けてくる可能性があるそうだという事だ。


 で、戦争を回避してほしければ・・・・


「私に嫁に来いって・・・・なんですかその無茶苦茶なのは」

「だろ?流石にそれはひどすぎるし、形ばかりとは言えこの国の王族だから議会でも全会一致で拒否することになったのだ」



 実は、アリス姫自身の人気も国内では高い。


 この国の王女で、きれいで、可愛いとかそういうのがいろいろあって、実は議員の中にはファンもいたりする。本人には気が付かれていないようだが・・・・。



「というか、物凄く下心が丸見えな要求だと思えますね」

「どうもな、帝国の方に念のために確認をしてみたところ、帝国の最高指導者の皇帝が許可した者ではないらしい」


 それなら、そもそも無効な話しである。


 帝国では、皇帝に権力が集中しており、皇帝の決定以外では政策も外交も戦争もしないのだ。


「それならだれが・・・・?」

「皇帝の息子・・・・第2皇子だそうだ。バカ息子で有名な奴らしい」


 どうも、帝位継承権も物凄く低く、他国でも有名な大馬鹿皇子の勝手な判断によって帝国名義で出されたものだったそうな。


 本来ならば、他国との戦争につながることになるので、勝手にそのようなことをしでかしたら死刑ものらしいが・・・・。


「それが不思議なことに、なんとなにもない」

「さすがに・・・・変すぎますね」


 第2皇子よりも第1皇子のほうが継承権があるので、この際第2皇子を切り落とすということをしてもおかしくはなかった。


「どうも裏で何かが動いておるようでな・・・・アリス、念のために注意をしておけ」


 どうやらその第2皇子は裏でなにやら変なものとつながりを持っているらしく、情報によると別のものが罪を着せられて代わりに処刑をされているらしい。


 そういうやつが、アリスに対して何かしてきそうなのは目に見えていたので、念のために国王はアリスに注意をしたのであった。


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SIDEアル


「~~~というわけでして、この3日間ほど過ごしていたのですが・・・」


 何やら変な視線を感じてきて、それで逃れるためにここに来たそうだ。


「アルは公認モンスターになってますからね、下手にここで手出しをする輩もいないだろうと思いまして・・・・」

「なるほど、そういうことか」


 なんというか、その話からして面倒な事だけはよくわかる。


「なんか利用する形なような気がして、すいません」

「いや、別にいよ。アリス姫にはいろいろ教えてもらっていたり、楽しく話もしているし・・・・それに」


 先ほどから(、、、、、)感じていた視線の場所に、久々に「神龍帝の威圧」を放った。



 放った瞬間、誰かが倒れる音がする。


「・・・・やっぱりか」

「え・・・・・?」


 その場所に近づいて見て見ると、あぶくを拭いて倒れている黒づくめの人が4人ほど倒れていた。


「この人たちは・・・・」

「さっき、アリス姫の話に出来たその第2皇子とつながっているやつらの手先の様なものだろうな」


 ただ、目線が分かりやすかったというのがこいつらの失敗であろう。



「アリス姫が感じていた視線がこいつらだとすると、こいつらから雇い主の情報を吐かせればいいな」


 なんだろう、アリス姫に不安を抱かせる奴がなんかイラつく。


「・・・アリス姫,ギルドにちょっと行くけどついてきてくれないか?」

今回はややストーリ進めみたいな感じ。

珍しくまじめな話になりそうですけど、マイペースに行きましょう。

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